ホテルシャルマンというところにはメリーゴーランドのある部屋があるらしい。いままでメリーゴーランドは遊園地でしか見たことがない。ラブホテルの一室に一体なんのためにあるのか。本当にあるのか。その謎を明らかにすべく我々さかもツインは京都府の奥地、ホテルシャルマンへ向かった。
ガレージタイプのホテル。345号室。部屋のパネルにはしっかりメリーゴーランドの写真がある。幸いにも空室だったため入室を決行する。
階段を上ると
345号室の扉が見えてくる。
赤いスリッパが用意されている。我々は歓迎されているらしい。
恐る恐る中に入るとそこには…
メリーゴーランドが本当にあった!!
えっと?夢ではない…?
どうやら現実のようなのでボタンを押して乗ってみる。
普通に動いたし人目を気にせず乗られるのでとてもよかった。そうか、ここは二人だけの密室。童心に戻り思う存分はしゃいでいいのか。子どもでも大人でもない、それが許される場所なのか。ならば部屋にメリーゴーランドがあっても問題ない。我々調査団は5周ほどメリーゴーランドのスローなムーヴを楽しんだ。
メリーゴーランドを抜けると奥にはベッドがある。
ん?
未知の生物を発見した。
ネズミなのだろうか?こちらに危害を加えるようには見えないがおそろしいので見なかったことにした。
隣にはベッドパネル。
非常スイッチは絶対ふざけて押してはいけない、そんな強さを感じた。
奥のソファーとテーブル。この部屋は腰かける場所がたくさんあっていい。
部屋の雰囲気が夜のサーカスのようで楽しい。
扉は調査のため開けてみよう。
普通のホテルのセットがあった。
お茶セット。
このタイプの湯沸かしはかなり貴重である。
タオルに浮き上がるシャルマンの紋章。このタオル、グッズ化していただけないだろうか?
バスマットも売ってほしい。
この部屋の個性はメリーゴーランドだけではない。
バスルームもすごいのだ。
洗面所の証明スイッチ、このタイプはいい。
洗面台
トイレ
バスルーム
この真夜中の空のような濃紺で統一されている。紺なのにこんなにギラギラした世界にする、それがシャルマンの美徳。美しい。
浴室はガラス張で丸見えである。なんともおもしろいデザインだ。
部屋の照明が反射していい雰囲気である。
洗面所のドライヤーは昔こんなの使ってたなという朧気な記憶を呼び起こす。
懐かしい。子どもの頃使っていたのはこんなくるくるコードのドライヤーだった気がする。
キノコライトに照らされて鏡を見ると今の自分が嬉しそうにしていた。
この部屋をこの目で確認できた達成感と喜びがある。ここは一度は見ておいた方がいい。シャルマン345号室。
謎の答えはもうどうでもいいか。こんなにおもしろい世界があることを知ったことの方が有意義なのだ。
(余談 ホテルシャルマンへはこのメリーゴーランドの部屋を目的に行きあまりにも楽しかったのでもう一部屋行こうということで232号室にも行った。はしごというやつである。もう少し時間があれば別部屋も行きたかったくらいだ。次行くなら水着をもってウォータースライダーの部屋に行きたい。そう言いながら徒歩で駅まで歩いて帰路に着いた。ホテルシャルマンは完全な沼である。帰り道のコーナンの空がやたらきれいだった。ラブホ遠征というのはいいものだ。)
シャルマン232号室はこちら↓
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