新むつ旅館後編です。
前編はこちら↓
新むつ旅館に潜入~前編~ - ここから先は私のペースで失礼いたします
夜がふけてきました。
新むつ旅館でも夕食の提供があるのだが今回は外で食べることに。
旅館から徒歩5分くらいのところにある洋光食堂へ。
洋光食堂
〒031-0802 青森県八戸市小中野5丁目12−11
0178-43-5434
https://maps.app.goo.gl/3KHC4b6GdMiERwsa6
ラーメン半チャーハンセット。
めちゃくちゃおいしい!
こういうのが食べたかった!写真からおいしさ伝わります?理想の町中華でした。
何屋さんかわからないがショーウィンドウのなかに猫を発見。知らない土地で知らない猫を見るのも旅の醍醐味。
その足で湯ーとぴあ小中野へ。
新むつ旅館から徒歩5分くらい。
広々としたサウナがありゆっくり暖まる。地元の人がおしゃべりしているが青森の人の方言はほとんど聞き取れずまるで外国にいるようだった。
いい湯だったなと思いながら帰る。
街灯はほとんどなく真っ暗。
だからこそここにはこの灯りが必要。
飴色の丸電球の優しい光。
今日初めて来たけど落ち着く場所だ。
ただいま。
帰ってきたら女将さんがいちじくを煮たやつをだしてくれた。おいしく頂く。
21時を過ぎる頃には館内は静かになっており早々と床につくことにした。
10月の中頃だが石油ストーブをつけて毛布もかけて寝た。お陰で暖かく眠れた。
夜中1度目が覚めてトイレに行ったがしんとしていた。不思議と怖さはない静けさだった。
翌朝。
天窓から光が入る。女将さんの「みなさん~、ごはんができましたよ」という声で他の宿泊者も食堂へおりて揃って朝食を頂く。新むつ旅館の話を聞きながらゆったりとしたいい時間だった。
女将さんはここについている電球に再びあかりを灯したいと思っているそう。新むつ旅館が遊郭だった頃はここにあかりが灯りそれはもう眩しく美しかっただろう。80を過ぎた女将さんの「最後の仕事になるかな」というあかり。その姿を私も見てみたい。
さてそろそろ帰る頃か。
朝の静けさは今も昔も変わらないだろう。
帰るのが惜しいな。
ひとつひとつ目に焼き付けていこう。
大切に守られてきた場所だって見てればわかるよ。私はそういう場所を見ると泣きそうになるんだ。
飛び立つまえの一息を。
電気を消して。
また来るよの挨拶をして。
青森の春は梅も桜も同時に咲いてそれはもう美しいとのこと。
その頃にまた会いましょう。
2020年10月訪問。