令和と昭和の文化交易路のような、シルクロードという名にふさわしいホテルだった。
らくだ模様のサンシェードをくぐって扉を開ける。
扉の装飾の色合いは後々効いてくる。
ちょっとだけ急な階段を登る。
扉を何個も開ける楽しさがある。
廊下を少し進むとベッドルームのギリシャ建築のような柱に目を奪われる。
「パルテノン神殿だ」と言いたくなってしまうがパルテノン神殿のことはよく知らない。コリント式の柱をモデルにしているのか、詳しいことは建築に長けてる人に聞いた方がいい。今はこの美しさにただ惚れ惚れするだけ。
緑のベルベットの色の深さがこの部屋の淡い緑の壁と合う。
世界観が完成している部屋はやはりいい。
くつろぎスペースをこちら側から眺める。
このタンスが気に入ってしまった。
引き出しを丁寧にひとつずつ開けるとお茶セットがありホテルや旅館にきた気分になる。
洗面所の蛇口がいいでしょう。
浴室はパキッと黒。
浴槽も黒。色のついた浴槽はレトロで好き。
お手洗いはシンプルに青×白。
走るようなお花の照明を眺めてシルクロードを後にした。
あの扉は光を浴びるとより美しいと今知ったのよ。
色が少なくなれば人の心は荒むからどうかこのままたくさんの色を残しておいて。
2021年10月訪問
同行者 愛欲空間でお馴染み那部さん!
http://furuyado.blog.fc2.com/blog-entry-204.html?sp