空が大きく広がるだけの世界にぽつんと小さなお城があった。
城の名はスカイラーク、北海道にあるラブホテルである。
全6室の小さなホテル。道中は街灯もない緩やかな道がひたすら続き他に走る車もなかったので本当にここにホテルがあるのかと不安になった。さっそく15号室のガレージに車をとめる。(上写真は次に13番に入ったときの写真)
ガレージの奥に扉がありここから入室。スカイラークの青だけやたら鮮やかであとはなんだか昭和色。
屋根はちょっと破けてる。
もう一つの内扉をあけて入室。
前情報はほとんどないのでドキドキ。
あっ…(絶句)
このあっ…(絶句)は予想以上の昭和空間に驚き言葉を発することが困難になった、の意である。
扉を振り返って出口を確認するくらいには混乱してしまうような不思議な世界へようこそ。
赤いチンチラ壁。色の深み日溺れそう。
テレビもあります。
料金表と何かのスイッチ。
暖房かな?
ミニ冷蔵庫の上にコーヒーのサービス。
船のようなゆりかごのような形のベッド。
長枕が1つぽんとあるのが昭和情景。
足元にちゃっかり鏡。
茶色のベッドに飾り鋲。
まんなかにはワシのマーク。
照明も見事な飴色とシェードでノスタルジックなぬくもりを感じる。
戸棚の中にはガウン。
うすめの素材です。
洗面所はこちら。
懐かしいデザインのドライヤー。
蛇口も完璧に昭和仕様。
浴室は
ステンレス槽!
お手洗いはこんなかんじ。
昭和を真空パックして令和に持ってきたようなホテルだった。
帰る頃には日が暮れてテールランプに照らされた赤い城に静かに別れ告げた。
2022年10月訪問
同行はラブホテル写真家の那部さん。
http://furuyado.blog.fc2.com/blog-entry-248.html?sp
スカイラークは北海道遠征2日目に訪問したホテルである。