京都の街並みはどこも趣があり駅を降りた瞬間に京都に来たんだなという喜びで胸がいっぱいになる。
京都駅から少し離れた場所にきんせ旅館という元揚屋の建築物がある。
きんせ旅館 (@kinseryokan) / Twitter
京都駅からタクシーで向かう途中運転手さんが「京都は戦争で焼けなかったから100年以上昔の建物がちらほらあるんだよ」と話してくれた。戦火が奪っていったものの大きさと、歴史ある建物を維持する人の手に思いを馳せながら夜の静かな京都を走り車はきんせ旅館に着いた。
入ってすぐステンドグラスと足元の泰山タイルに心奪われました。
来てよかったとしみじみする美しさ。
1階はカフェバーとして、2階は1日1組の宿泊施設として営業しており、運良く予約が取れたので宿泊する運びとなった。
お店の人に2階を案内してもらい宿泊についての説明を受け、荷物をおろして一息ついたところで簡単な夕食。
元揚屋の貴重な建築物で家のようにくつろぐという贅沢さ。
同行のKさんとキャイキャイしながら食べました。
その後1階のカフェバーへ。
レモネードと焼き立てのクッキーを頂き、コロナ禍でおしゃれなカフェなどしばらく行けてなかったがこの空間に身を置いたらこういう夜も人生には必要としみじみしてしまった。
優しい飴色の光がゆらゆら揺れる。
ステンドグラスが静かに光る。
他のお客さんもいなくなり、ゆったり写真を撮らせてもらった。
すみずみまで離れがたくなるような見事な凝りよう。
洗面所や
お手洗いまで
どこをとっても美しい。
閉店時間も差し迫るので終わらせたくない夜にいったん区切をつけてる。
近くの島原温泉へ。
旅先の銭湯もまた喜ばしい。ささっと京都の湯にくぐれば遠くに来たという爽快感が身体を突き抜ける。
島原の門をちらっと観光。
コンビニで翌朝の食事を買って帰宅。
夜間は宿の人が不在となるので鍵を持って外出する。外から見たさっき夕食をとった部屋から飴色が漏れていてここに帰れるということが気分を高揚させた。
1階はクローズされておりひっそりとした消灯後の様子。
メインルーム。
寝室。
洗面所。
浴室。
水回りは宿泊するにも心地よく使えるようになっている。
お手洗いとレトロな洗面所もあり、
豆タイルの洗面所はやはりいいよなとしばらく眺めてしまった。
おくの扉がお手洗い↑
玉すたれも「あ〜懐かしっ」と嬉しくなる。
中央に小上がりというか小さなお部屋があり秘密基地みたいで楽しかった。
位の高い人が遊ぶお部屋だったのかしら?
見どころはたくさんあるけど夜もふけてきたことだし寝ましょう。
また明日。
おはようこの世界。
夜とはまた違う色。
しんとした静かな朝を迎える。
ここで夜を過ごした人は時間が止まればいいと思ったはず。
帰りたくないからそう思う。
ひとときの夢から覚めたから現実に戻るとするか。
さよなら愛しき京都よまた会いに来るね
2022年6月訪問