世の中には星の数ほど煌めくホテルがあって、静かに消えゆく運命ならその煌めきを知らないほうが良かったかもしれないと思うことすらある。
ホテルルビノ京都堀川。3/31を持って閉館されるとのことで見ておきたい煌めきだなと思って慌てて訪問してきた。
営業終了のお知らせ | お知らせ | 京都市上京区のホテル ルビノ京都堀川
二条城から徒歩10分ほど。ひっそりとした場所にある。
到着が遅くなり夜の外観から。
フロントのゴージャスさも消えゆく光だと思うとどこか物悲しい。
フロアに反射する天井の光がまるでここが今ではないような光でしばらく見とれてしまった。
ロビーの紫の絨毯。奥には漫画コーナー。
早くにチェックインしてどこにも行かずにここで漫画を読むのもいい。
お部屋は6階。
くねくねと曲がる廊下を進むのが楽しい。
今回はツインのお部屋。
広々として立派な観光ホテルだ。
水回りは新しく使いやすい。
さて、夜のコンビニへ行きつつ館内をうろうろしましょうか。人生で1番好きな時間。夜の京都はいくら歩いても楽しい。
●館内へ
フロントの上にバルコニーのようなフロアがある。
2階から。
ここのエスカレーターは閉鎖されているがゴージャスな雰囲気はまだまだ現役。
シャンデリアは一部点灯しないが、この輝き。
お花のような形から垂れ下がる光の糸。
圧巻でした。
階段の角は柔らかなアーチ。
宴会場があるらしい。
お手洗いの看板はどことなくレトロ。
さて。
この独立回廊のような階段を見て膝から崩れ落ちました。
なんて美しいのでしょうね。
夜の館内探検はここまで。明朝また。
朝はパンとコーヒーのセルフサービス。
コーヒーカップが保温庫に入っているのとてもいい。
円形のテーブル。中にコックさんが入ってて調理していたのだろう。
過ぎ去りし日をただただ見送るレストラン。
朝になったらあのシャンデリアがついていた。
この光には敵わない。
いつかまた会いたいけども。
また会えればいいのだけど。
夢のような昭和の観光ホテルで。
さよならルビノ京都堀川。
2023年3月訪問