大阪十三には昭和の世界観をそのまま令和に持ってきたような素敵なキャバレーがある。
グランドサロン十三、大きな看板が目を引く建物である。
グランドサロン十三|大阪のキャバレー&貸会場。広さと昭和の雰囲気が特徴
店内の写真を見たときいつか行ってみたいとずっと思っていて今回ハロウィンの撮影会があるとのことで訪問が叶った。見学会や撮影会など、キャバレーとして利用するのはちょっと緊張しちゃう人にはありがたい機会だ。
受付を済ませ2階へ。
1段1段上がる喜びのある階段。大きなシャンデリアと緩やかな曲線の手すり。まるで舞踏会に行くような気分。
赤い絨毯、青いベロアの客席。昭和の鮮やかな配色の中歩みを進めると
はっと目を奪われる。
この光は特別な光。
なんて舞台なんだと笑うしかない。
この光にしか救われない心がきっとあると思う。
偉大なものに包まれたらおおらかな心になるよ。
1階の客席の間を通り抜け
ステージを間近に感じる。
撮影会ならではのこの距離感。
初めて見るキャバレーという世界に一瞬で引きずり込まれてしまった。
舞台から見る客席。なんと素晴らしきことだろう。
この光を存分に浴びて舞台に立つことがあるならそんな喜びは他にはないよ。魅了されてしまうよ、この世界に。
アポロ11号が有人月面着陸を果たした頃に開業したグランドサロン十三。
この青色のソファーが地球だとしたら
このシャンデリアは月だなって思った人も当時はいたかもしれない。
ずっと大切にされてきた場所は尊いよ。
大人の社交場に足を踏み入れて明日も頑張ろうって思って帰路につく。何年もそうやって人々を迎えて送り出してきたのだろう。そういう温もりと優しさを感じる場所だった。
2023年10月訪問
追記
グランドサロン十三の撮影会が始まる前にオーナーさんよりご挨拶をいただいた。
『昭和の時代から続くキャバレーも今は数えるほど』
グランドサロン十三が貴重な存在であるという重さを背負われてコロナ禍を経て今日まで営業されていることに敬意を表する。
今回はハロウィンイベントということで、着替えスペースや衣装の用意もあり私もドレスを着たりと撮影を楽しんだ。
ラブホテル写真家の那部さんと私。撮影はグランドサロン十三さん。
ハロウィンケーキの提供もあり、楽しめるイベントだった。
SNSでイベントの案内が出るので、気になる方は是非フォローしてこの圧倒的煌びやか空間を体感してほしい。
私もまた改めてお邪魔したいと思う。
以下フィルムカメラの写真