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さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

レトロなラブホを探して

電車の窓から見える無数のネオン看板。古そうな看板も新しい看板も。いつだって目で追っている。古いレトロなラブホ巡りが趣味のひとつになってからどこにどんなホテルがあるか探すようになった。Twitterなどでどんなホテルがあるか知ることが多いのでたまにはホテル街を歩いてみようと思い鶯谷へ向かった。

この駅に降りるのは初めてかもしれない。隣の上野駅には降りることがあってもわざわざ鶯谷駅に降り立つ用事がない。知ってるし何度も通過しているのに初めて降りる駅って旅行みたいな気持ちになる。

 

駅前はこぢんまりとしていて静かだった。パチンコ屋とコンビニと昼間は開いていない居酒屋がある。どこにも寄らずホテル街へ向かう。

 

線路沿いを歩くと摩訶不思議な立ち入り禁止エリアを覗ける。あのアーチいいな、なんて呑気にスマホを構える。
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ホテル街は人通りもなく静かだった。ホテルの店員さんが水を撒いている。京都の町屋の人が打ち水をするみたいにあちらこちらで撒いていた。何かの儀式なのだろうか。
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私が探しているのは昭和の残り香。
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ホテルの看板の部屋紹介はどれも新しくきれいな部屋ばかりを示す。外観は古そうでも中身はきれいにしているようだ。「リニューアル!」みたいな看板も見かける。そのままでもよかったのにね、なんて言ってもやはりホテルは新しくてきれいな方がお客が入る。古いものをきれいなまま残すって大変だから。

 

イカしたホテル構のところを見つけてはあとで検索をし中の様子を仕入れる。
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いつか行ってみたいなホテル日光。

 

こうしてみるとピンクの看板が多いこと。目を引くし夜の街という感じがある。鶯谷という場所にはもう少し地味な色の方が似合ってる気がする。
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あっ、旅館だ!連れ込み宿だ!
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と嬉しくなったが入口はロープで止められている。どうやら半年前に閉館したらしい。中の部屋の様子の看板がいい感じでもっと早くにここのことを知って行きたかったと思った。こうして古いものは人知れず静かに無くなっていく。万上旅館、まだ壊してないなら1度写真撮影会とかで開けてほしいとすら思う。

 

今回はどこにも入らずホテル街を後にしたが、今度はカメラを持って行こうと思った。地道に歩いてレトロなホテルを探すことの大切さを痛感した。ホテル街歩き、なかなかに考えさせれることがあって楽しかったのでどんどんやっていきたい。