ここから先は私のペースで失礼いたします

さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

ようこそ407号室へ。

御茶ノ水の小高い丘の上にはとても素敵な洋館がある。その名を山の上ホテルという。


山の上ホテル HILLTOP HOTEL 御茶ノ水(公式サイト)

 

竣工は1936年。昭和11年チャールズ・チャップリンの2度目の来日、モゾロフがバレンタインチョコレートの広告を初めて出したり、布団にシーツをかけるのが流行りだしたりと、西洋に追い付け追い越せと日本の文化が変わり活気づいていた頃である。

建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計したアールデコ様式の建物は、川端康成三島由紀夫池波正太郎山口瞳など錚々たる文豪たちが愛用した“おこもりホテル“。
もともとは西洋の生活様式やマナーを日本の女性に啓蒙する施設として利用されていましたが、太平洋戦争後のGHQ接収解除を受け、1954年にホテルとして再スタートを切りました。
 ↓下記より引用


山の上ホテル | Stroll Tips

 

戦後にホテルとして営業を開始した山の上ホテル。全35室のひっそりとしたホテルで今に至るまで当時の文明開化後の日本の華やかさを守り続けているような場所である。

 

御茶ノ水駅を出て神保町方面へ歩いていくと看板が出ている。
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小高い丘を登っていくとその先にあるのが山の上ホテル

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シンメトリーの外観に圧倒される。f:id:sakamotwin:20181123190448j:image

ちょうどクリスマスの飾り付けがされておりクラシカルなホテルの飾り付けの品の良さにときめく。

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赤い絨毯に映えるツリーがお出迎え。f:id:sakamotwin:20181123212930j:image

フロントでわくわくしながらチェックイン。f:id:sakamotwin:20181123213011j:image

渡された鍵にあなたは何を思うか?

これは夢の世界へ行くための鍵だと思った。

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開けよう。

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………


ようこそ407号室へ。

お待ちしておりました。
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今宵のお部屋は古くて新しくてきれいで夢みたいなお部屋です。

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あなた方をもてなしくつろいで頂くことが我々の役目なのです。

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どこに座ってもいいのですよ。

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お茶もお茶菓子も用意して御座いますから。f:id:sakamotwin:20181123214513j:image

ペンと紙も御座います。あなたの好きな方への手紙を書いても良いのです。

 

アメニティはきちんと揃えてあります。大切なお客様にはできるだけ身軽で来ていただきたいので。
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見たことのない高級トイレットペーパー、お好きでしょう?
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洗面所はレトロだけど清潔感があります。タイルが洒落ているでしょう。
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古いものを新しいままに使うことはできないけども美しく使うことが当ホテルの自慢なのです。
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おや、お出掛けになられますか?それでは行ってらっしゃい。
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山の上ホテルの素晴らしさをその目で確かめてきてほしいです。

 

フロント横のロビー、お好きですか?どうぞお掛けなさって。
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小さな本棚が御座います。
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クリスマスですから素敵な絵本を読んでみてはいかがですか?
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小難しい辞書でも良いです。
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好奇心で手を伸ばすことが大切なので中身は分からなくても良いのです。


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お向かいのバーの前には当ホテルの歴代の品々が展示されております。
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レトロなものがお好きなあなたには堪らないものでしょう。
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アールデコの装飾というのはこの優雅な曲線が特徴なのです。
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シンプルにするのもいいけども、見て喜ばしい気持ちにさせる建築が当ホテルらしさなのです。
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大きな窓とシャンデリア、赤いカーテンを眺めながらここで新聞を読んだり待ち合わせをするのもいいじゃないですか。
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私が時をお知らせしますから。
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エレベーターもありますが、この螺旋階段もどうぞ使ってみてください。
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赤い絨毯の階段を登るってお姫様みたいな気持ちでしょう?
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楽しく登れますように。
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天井の細工をご覧下さい。f:id:sakamotwin:20181123221340j:image

こんなステンドグラスがあれば4階まで昇るのも楽しいものです。
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フロアの調度品も見ていって下さい。
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座りたくなる椅子でしょう。f:id:sakamotwin:20181123232327j:image

箪笥もあります。なにも入っていない引き出しです。開ける楽しみをどうぞ。

 

探検はお済みですか?

でしたらお休みの準備を。
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浴衣を御用意しております。f:id:sakamotwin:20181123232735j:image

左のボタンはクラシック音楽が流れるのでお好きなチャンネルを押してください。f:id:sakamotwin:20181123234150j:image

さぁ、夜は長いですから。どうぞゆっくりお休みくださいませ。良い夢を。

 

……

 

 

おはようございます。よく眠れましたか?パリッとしたシーツは心地が良いでしょう。非日常に包まれた朝というのはこんなにも清々しいのです。
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お支度が済みましたら地下へ行きましょう。朝食の用意が御座います。

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どの席になさいましょう。窓際の席にご案内いたしましょうか。

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明るくて外の様子が伺えます。
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たまには気取った食事もいいものですよ。
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食卓に花があるだけでこんなにもときめくものです。一輪挿しはあると便利ですよ。

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お待たせいたしました。

まずはサラダから召し上がれ。
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パンはいくらでもあります。
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バターでもジャムでもお好きなように。
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メインデッシュは卵とソーセージ、温野菜。
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見た目が美しいと心が喜びで満たされるのがわかりますでしょう?

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食器の一つ一つも特別なものです。山の上ホテルというのはそういうところなのです。

 

さぁ、お腹が満たされたら外も探検してみて下さい。

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青空によく映えるのがこの看板。f:id:sakamotwin:20181124000215j:image

バーへの入り口。
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ホテルのバーというのは洒落ていて大人の集う場所です。特別な場所なのです。

 

実はチャペルもあるのです。
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ここで結婚式を挙げる方もいらっしゃいます。
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静かなこの場所で愛を誓うのも素晴らしいと思うのです。
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………

そろそろお別れの時間です。お支度をなさってください。

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そう、私は鍵にございます。夢のようなひとときをご案内させて頂きました。いつかまた会える日まで。ここで変わらずお待ち申し上げております。

 

………


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山の上ホテル。そこはタイムトラベルをしたかのような不思議な洋館だった。

お土産にキャンディーを買った。


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甘美な贅沢がここにある。

素敵な気分に浸れて夢の続きを見たいと写真を見返す。いつまでもこのホテルがこのままの姿であり続けてくれたらいいなと思う。クラシックホテルの良さとは昭和初期の世界を体感できるところだと思う。本や映画で見るだけではなく感じること。それは恋い慕うというような感情に近い。好きなものはたくさんあった方がいい。また行きたい場所もたくさんあった方がいい。ここはそんなホテルなのである。

もつ鍋を食べると食中毒になると信じてる女ねね

こんばんは。めめです。

 

今日は久しぶりの偏頭痛発生で床寝から起床そしてまぁまぁ元気の今です。

今の時期は床寝をすると震えて起きるのでもう今年は電気毛布でも買ってやろうかと思ってます。

一人暮らし好きだけども寒いのは嫌、じゃあ電気毛布買うよそうする。

 

今日は冷凍もつ鍋セットを夕飯に食べていて偏頭痛がしんどくてねねにラインをしたところ
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もつ鍋のせいで具合が悪いと勘違いしていたねね。

 

さかもツインは多分10年程前にもつ鍋を自作したことがあります。臭いとりのために下茹でして作ったもつ鍋、が買ったもつが臭くて臭くて下茹ででもとりきれない臭い。ショウガとニンニクでもカバー出来ない臭い『うっ』となるもつ鍋が出来上がり母親に『そんなん作ってどうすんの』と怒られうえうえしながら食べたもつ鍋。

その晩ねねはお腹を壊したか吐いたか物凄く具合が悪くなってしまったその記憶があるのでねねはもつ鍋を食べる=具合が悪くなると言う思考になっているのです。

 

もつ鍋を食べると具合が悪くなる訳じゃないよ10年も経ったからそれくらい理解して欲しいなーと思うのですよめめは。

もつ鍋食べたい→ゲロ吐くから

もつ鍋食べよ→ゲロ吐くから

もつ鍋美味しいよ→ゲロ吐くから

と言うやり取りは何年も繰り返している。相当なトラウマ飯なんだろうなわかるけど、もつ鍋を食べても吐かないからめめは。

パジャマパーティーのすゝめ

皆さんはパジャマパーティーというものをご存知だろうか?

 

Wikipediaにも記されているように女の子たちが友だちの家に泊まり込み、パジャマ姿でうわさ話や遊びに興じるパーティのことである。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%9E%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC
パジャマパーティー - Wikipedia

 

女子ならば憧れやったことがあるという人もいるのではないかと思う。私も20代の頃友人宅でパジャマに着替え酒を飲みケーキやらお菓子やらを食べおおはしゃぎしてやった記憶がある。一言でいうと楽しい。二言で言うとめちゃくちゃ楽しいものである。

 

先日予期せぬ形でパジャマパーティーをしたら最高だったのでパジャマパーティーのすゝめと称してパジャマパーティーの様子をお伝えする。

 

私の数少ない友人は言った。「御茶ノ水山の上ホテルという洋館みたいなかわいいホテルがあるから泊まりに行こうよ」と。

山の上ホテルのことはいつか泊まってみたいと思っていたが泊まる機会もなく今まできてしまったので「ぜひ行きたい」と返事をした。ホテルに泊まるのは旅行のときだけではない、目的がホテルに泊まることなのである。友達の家に泊まるのもいいが、汚したり片付けで負担をかけたりすることに気を遣うのでホテルでのびのびお泊まり会をするのがいい。非日常を楽しむのが目的だ。

 


山の上ホテル HILLTOP HOTEL 御茶ノ水(公式サイト)

 

山の上ホテルはクラシカルな雰囲気で昭和初期の繊細な建築美にときめかずにはいられなかった。
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こんな素敵なところに泊まれるという現実がテンションを突き上げる。f:id:sakamotwin:20181121210641j:image

この鍵は部屋の鍵。持っているだけで特別なのだ。

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部屋は和室のツインベッドだ。広々していて気持ちがいい。

夕食を食べに出掛け、館内を写真を撮りながら散策し部屋に戻った。

 

「今日帰らなくていいんだよ、楽チン!うれしい!」

と言いながら我々の夜は更ける。

友人は彼氏と旅行に行って乗り物酔いして大変だった話をする。私はそれをゲッタゲタ笑ながら聞く。

私は異動になった職場の話をする。嫌いな人とか休憩室の便座がずれているのが嫌だという話をする。友人は笑って聞いてくれる。

テレビはあったがつけなかった。f:id:sakamotwin:20181121211228j:image

NHKのラジオとクラシック音楽が流れるボタンがありクラシック音楽を流して優雅な気分に浸った。

 

何がなくても話しているだけであっという間に時間が過ぎていく。気づけば0時を回っていたので風呂に入り寝支度を始めた。

風呂から出ると世界が変わっていた。f:id:sakamotwin:20181121211440j:image

どうやら先日誕生日を迎えた私のお祝いをしてくれているらしい。なんてハッピーな展開なのだと驚く。こんなサプライズははじめてだ!

 

プレゼントの包みを開けるとパジャマだった。
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すごくうれしい。なかなか自分でファンシーなパジャマは買わないので全力で乙女チックなパジャマは憧れるしうれしい。

 

しかもそれをおそろいで買ってくれたらしく、友人も色ちがいでこのパジャマを着ることになった。

テンションは天高く舞い上がる。うれしい。うれしい。うれしい。

 

友人も風呂に入りパジャマを着て写真を撮る。帰ってから写真をラインでアルバムにして送り合い楽しかったね、と言うまでが女子会であることを覚えておいてほしい。後々あのとき楽しかったなー、と思うためにこのアルバムは必要なのだ。

 

パジャマパーティーフィナーレのフラワーシャワーは幸福そのものだった。写真に収めるのには苦労したけども。
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うまく撮れるまで拾っては投げ拾っては投げを繰り返した。
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最終的に花びら(造花)は私が持って帰ってきている。いつかまた使うつもりだ。

 

おいしいものを食べ、他愛のない話をして、ホテルという非日常で普段なら着ないようなパジャマを着てはしゃぐ。あの時間間違いなく我々はお姫様だった。

 

このサプライズを友人は何日も考えプレゼントを何にするか何回もお店に足を運んだらしい。その気持ちがもうとてもうれしい。私はそれを受け取り全力で喜び全力ではしゃいだ。

 

34歳、世間的にはいい大人である。それでもかわいいものは好きだし楽しいことはいっぱいしたい。いつだっておいしいものを食べたい。それがいつも満たされている訳ではないけど、満たされたら明日もまた頑張ろうと思えるのだ。いつまでたっても成長しない乙女心というものが心の片隅にあってその乙女心が喜ぶことをするととても楽しくなってしまうのだ。

 

なりふり構わずいつだって遊んでいられる年齢じゃないからこそ、パジャマパーティーという人目に触れない空間で好きなことをとことんするのがいい。

 

何歳になってもおそろい、とかパジャマパーティーとか、ケーキとか、お菓子というのは楽しくて美味しくてかわいくてたまらないものなのだ。そしてそれを同じ気持ちで楽しめる友人がいることのありがたさ。次の友人の誕生日はこれ以上のサプライズをして楽しいの上限を更新したい。

わくわくすること、したいことがあること、それは今の私が生きていくにあたり何よりも大切なことなのである。

世知辛い世の中だからこそ楽しいことはなるべく多くあった方がいい。友人と、恋人と、もちろんひとりでもいい。特別なパジャマを用意していつもと違う枕で寝てみよう。パジャマパーティーはあなたの心の片隅にいる乙女が喜ぶにちがいない。だから私はパジャマパーティーをすゝめるのだ。

 

 

おなら、してる?

人間はおならをする。私もあなたもおならをする。生きているからおならをする。一説によると人間は1日10回くらいはおならをしているらしい。日常にありふれた行為であるし、生理現象であるのにおならは人に聞かれたりすると恥ずかしいのだ。

1日全くひとりでいられればいつなんときおならをしても恥ずかしくない。だけど毎日ひとりでいられるわけがない。通勤中、職場で、スーパーで、ふいにおならをしたくなることもある。そんなときは我慢したりもするが後々お腹が張って苦しくなる。最終的にガスの貯留が原因となって腹を壊すこともあるので我慢はよくない。

仕事のときはしらっとトイレに行ったり誰もいないところでそっとすることもある。常に動いているので匂いもそんなに気にせず何とかなる。

 

1番困るのはデートの時だ。

まぁそもそも最近はデートのデの字すら風化して遺跡となっているようなもんだが、異性の前でおならなどした日には死にたくなる。いっそ殺してくれと私の中の乙女がリストカットを始める。カットしたあとお湯につけて止血させない本気のやつのようだ。

乙女よ、乙女、聞きなさい。おならは仕方ない。生きているのだから出るのです。多分彼は気付いていません。だからリストをカットするのをやめなさい。と私の中の中年女性が語りかける。この中年女性はどこでもおならをしてしまうタイプのようだ。肛門が緩いのか「力入れたらおなら出ちゃった」と悪気もなく言うタイプ。実際気が緩むと力仕事のときにおならが出てしまう。「せーのっ、ぷっ」というのも30歳を越えてから増えてきた。そういうときは社会的に終わった、と思う。私の中の中年女性が気にすることなんてない、と図々しく語りかけるのでなんとか生きている。

 

過去にうっかりおならをしてしまったときは多分気付かれていないだろうマインドでしらばっくれた。それしかできない。無理。『私じゃない』という強い気持ちでいればなんとかなるのではないか。そう信じている。

 

お泊まりデート、というのは厄介だ。夕食を食べても一晩寝る時間を共にする。下手したら12時間近く一緒にいることになる。1日10回おならをするということはこの12時間に5回おならをすることになる。危険。デートで喋ったりすると緊張して空気を飲み込んだりするので余計おならが出る。そもそも私は空気を飲み込みやすいみたいでおならがよく出る。ぶーーーっとおっさんみたいなおならが出ることもある。こんな姿は誰にも見られたくない。独り身の部屋に響くおならの音に絶望すらすることがある。なにしてんだよ、私は、と。

 

おならをしてはいけないと思えば思うほどおならをしたくなるし、お腹はぽんぽこ張ってくる。おならを我慢しすぎてお腹が苦しい。なんとか我慢するが、そういうことがあるので他人とお泊まりするのが苦手だ。おならができないから、それだけの理由。早く帰っておならがしたいと思う。

 

昨日女子の友人とパジャマパーティーをした。気心の知れた友人ではあるが2人で同じ部屋に泊まり同じトイレを使うというこの状況に緊張を強いられた。

 

…おなら大丈夫だろうか。

 

心配で夕食は細目に食べて部屋で恋の話や仕事の話に花を咲かす。普段ならおならをひねり出すタイミングでぐっとこらえる。

 

結局シャワーを浴びたタイミングでシャワーの音にかきけしてもらいながら3回ほど静かにおならをした。においにも勘づかれないだろうし、完全犯罪とはこういう方法だよなと思った。

 

シャワーを浴びておならなんてしてませんよと堂々とした顔つきで部屋に戻る。

『よし、もうこれで大丈夫、あとは明日の朝のお勤めさえ乗り越えれば…』

おならのことばかり気にしながら就寝した。

 

朝おならをしたい気持ちはなかった。さわやかだった。多分寝ている間におならをしたのだろう。友人はかなりぐっすり寝るタイプの女なので気付いていないはず。完璧だ。おならをしない女を演じきれている。

 

朝食会場ではたくさんのパンが出てきた。お腹いっぱい食べたらお腹が痛い。朝のお勤めの時間だ。

 

部屋のトイレは絶対に使いたくない。友人に大きい方の気配を感じさせたくないからだ。ロビーのトイレに行く旨伝えいったん解散した。心置きなくトイレが使える。お勤めは無事終わり穏やかな気持ちになった。これでおならから解放されると思うとほっとした。

 

みんなおならをしていないかのように生きるのが上手だよなと思う。臭いし変な音するし恥ずかしい。34歳になってもおならのことでぐじぐじ悩んでしまうのだ。おならがもっとかわいらしい音ならよかったのに。そう思わずにはいられないのだ。

 

埼玉に赤福はなかった

赤福、それは世のあんこ餅好きを唸らせる魅惑の食べ物だ。関西では比較的手に入りやすい赤福だが、遠く離れたねねの住む関東、埼玉では赤福は買えない。たまにデパートの物産展で買えることもあるが基本的には関西に出掛けたときに買うものなので、赤福は年に数回しか食べられない至極の逸品なのである。f:id:sakamotwin:20181118210326j:image

お馴染みの桜色の包み紙、赤福の文字。ほまれである。

包みを開けると滑らかなあんこの流れにうっとりする。ヘラですくうも大抵崩れてしまう。赤福の醍醐味。
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品の良い甘さと、ねっとりしたあんこ。餅が柔らかく伸びる。急須で丁寧に煎れたお茶が飲みたくなる。実家にいたときは一人一個ずつ、とみんなで分けて食べた。あと何個残ってるから明日早い者勝ちで食べるのがうちのルール。赤福は幼少期から特別で馴染みのある家族の思い出のお茶菓子だ。

 

埼玉にも赤福があればいいのに、と思った。埼玉にはおもたせ銘菓が少ない。あの十万石まんじゅうも県外の人は知らないらしい。

十万石まんじゅうを食べたことのない人のために十万石ふくさやへ行ったらこんなものが売っていた。

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あん餅というらしい。

餅をあんこで包んだやつ。これは埼玉の赤福かもしれない。ならば食べるのみ!と思い買ってしまった。
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http://www.jumangoku.co.jp/shyouhin/shyouhin.html
十万石ふくさや|商品一覧

十万石ふくさやの商品ホームページに載っていないのはなぜか。これは架空の銘菓?f:id:sakamotwin:20181118211221j:image

これは…埼玉の…何?

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すくうやつあった!赤福みたい!

食べると赤福ではなかった。

埼玉銘菓の秘技、めちゃくちゃ甘いを全面に出している。埼玉のお菓子はめちゃくちゃ甘い。十万石まんじゅうにしろ彩果の宝石にしろ。

ちょっとこう繊細さに欠ける。もちろんおいしいけども、赤福のあの味には遠い。同じようなものだけど同じではないのだ。

 

赤福の代わりなど埼玉にあるわけがなかった。甘いあん餅を食べながら赤福のことを考える。世の中にはおいしいものがたくさん溢れているけども、これじゃなきゃ、そう、これこれ、と食べるものがある。それを食べる日のことを楽しみにして生きるのもいいだろう。手に入りにくいからこそ手に入れたときの喜びがあるのだ。

 

おにぎり食べたい

おにぎりは私の好きな食べ物だ。

ちょっと前まで出掛けてるときの食事は菓子パンや惣菜パン、サンドイッチとパン派だったのにいつからかおにぎりに変わった。

なんで変わったのか良くわからないけどおにぎりが好きになった。最近はおにぎりを良く食べている。

コンビニのおにぎりで買うものはたらこ。海苔がパリパリと散らばるのが嫌なので最初から海苔が巻かれているタイプが好きだ。

梅のおにぎりも好きだしおこわのおにぎりも好きだ。おにぎりは美味しい。

 

 

こどもの頃、母が握ってくれアルミホイルてくるんだおにぎりを食べていたのを思い出す。なぜアルミホイルで巻いていたのかわからないけどアルミホイルのおにぎりは美味しかったのは覚えている。でも中身は覚えていない。梅干しだったか、鮭だったか。

中学生になると周りはコンビニのおにぎりを食べていてアルミホイルのおにぎりはダサいと感じ母の握ったおにぎりを『いらねぇっ』と突っぱねてしまった。その時好きだったのはシーチキンマヨネーズ、母のおにぎりよりもコンビニのおにぎりの方が好きだった。

愛情よりもダサいかダサくないかが大事な時代だったのだ。

家では残ったご飯に味噌をつけて焼いた焼きおにぎりが出されるとパクパク食べていたのに外では持参のおにぎりを食べるのが恥ずかしいと食べずに母は嫌な思いをしていただろうな。

 

今思うと懐かしくなってアルミホイルのおにぎりを食べたいと思う。

大人だし皆と一緒じゃなくていいとわかっているし手作りの美味しさも知っている。

炊きたての熱いお米をさっと握り具を入れて海苔で巻いて。お茶碗によそって食べるご飯じゃなくて少し手間をかけておにぎりにして食べよう。

この邪気がすごい

職場を異動となってから1ヶ月半が過ぎる。同じ病院、同じ科の違うフロアとはいえ、患者さんは全員違い、やり方もガラパゴス進化を遂げたような統一性のなさで馴れるまでちょっとした苦労を強いられた。2週間くらいで馴れてきたが疲労感がとにもかくにもすごい。仕事が終わり帰ると夕食も食べずに死んだように眠り空腹で目覚める。休みの日は死んだように眠る。起きていられないのだ。

業務内容、というよりも邪気を喰らっているからだと思う。

邪気とは
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まぁ嫌なやつ、という認識である。

スピリチュアルには疎いが、ここまでくると邪気がすごいから疲れるんだろうと考えるようになった。

このマンガがすごい!みたいなテンションでこの邪気がすごい!というのを紹介していきたい。

できればレーダーチャートで、不快度・ブス度・みっともなさ・人類としてやっていけない・嫌いみたいな項目を作って表示したいがそのスキルがないので割愛する。

↓こういうやつ
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邪気その①声がどや街

うるさい。とにかくおばちゃんがうるさい。どうでもいいことをどやどや喋る。私語が多い。そしてその声に優しさや品性がなく聞いていて気分が悪くなる。誰の声も届かないトイレにこもると落ち着く。図々しいおばちゃんの声というのは低くて汚い。○○テレビの某朝番組の旅する犬の声帯を切った切らないじゃないけど声帯切ってくれ~と願っていることがある。一応皆さま看護師、白衣の天使なのだから職場では優しく喋ってくれよな!無理なら喋るな!邪気がすごいから。

 

邪気その②デブ

デブが多い。本当にデブが多くて嫌になる。毎日毎日入れ替わり立ち代わりでデブがやってくる地獄だ。太るのは仕方ない。看護師は夜勤をやったり不規則なのでどうしても食べることが増えてしまう。夜勤の日は朝ごはん、昼御飯、夕御飯、夜食、と食べてしまうのだ。わかるけどもそれにしても食べ過ぎ。休憩室にいつもおやつがあってそれを節操なく食い尽くすデブがいる。デブだから食い尽くすのか、食い尽くすからデブなのか。もはやどちらでも構わないが、午前中から休憩室に引っ込んでおやつを食べ昼食を食べ夕方おやつを食べ帰る前におやつを食べる。こんなん痩せへんやん。言うてや食べるなら。って膝から崩れ落ちている(心が)。

餌を与えるな、の看板をここに立てかけたい。

デブで迷惑かける訳じゃないし、とデブのおばちゃんの肩を持つ方へ。

太ってしまったものを元に戻すことはできないし、お腹空くから食べるのは人間の本能なのでコントロールは難しいという理屈もよくわかる。ただそのコントロールのきかなさ、感情にも通ずるところがある。突然なにかにキレたり攻撃的だったりするので、コントロールできない人間って怖いよ、と思いながら見ている。ちなみにまだその感情のコントロールが出来ない八つ当たりみたいなのに当てられていないのでまだ良しとするが、気立てのいいおばちゃんが当てられて「怒鳴られるのよ…」とか「言い方ひとつで嫌な気持ちにさせられるのよ」とぼやいているのを聞くとデブのおばちゃん最悪邪気MAXと思う。有害認定しよう。

あとあいつらの白衣の腹の部分が黒ずんでいて汚い。邪気だ。邪気で汚れている。(本当は腹が出すぎて机にこすれて汚れている)それを見るだけでうんざりするのだ。白衣くらいきれいにしとけ、と。これが高級接客業の制服だったら即クレームからのクビになるだろう。クビにならない職場だから態度がデブで舐めきっているところがまた邪気がすごいのだ。

前のフロアではトイレの便座は普通に設置されていたが、今のフロアのトイレの便座は少し曲がっている。デブが毎日毎日毎日毎日ひどく体重をかけるからだろう。トイレがかわいそう。便座のズレたトイレを見るたびに「くそっデブめっ!」と嫌な気持ちになる。邪気をくらってしまうのだ。前フロアのイケメン師長に「もう毎日毎日入れ替わり立ち代わりでデブを見るの疲れました。もう嫌…」とぼやいたら「え、そこ?馴染んでやってるじゃん。ダメ?」みたいなリアクションだったので本当にソコなんだよ、と思った。

 

邪気その③お互いに気持ちよく仕事をしてもらおうという配慮がない

これが欠けるのでいさかいが起きる。

ちなみに美人の多い職場にたまにバイトに行くのだがお互いが気持ちよく仕事ができるよう配慮しあっている。困っていれば助けてくれるし帰るとき清々しく帰れる。話し声もおしとやかで優しい。雲泥の差だ。美人は性格が悪いなんて言うけどもデブでブスの方が性格が悪くて歪んでいる。美人は大切にされるという経験を経て人に優しくできるが、デブでブスはいじめられたり不親切にされたら経験を経ているためか人にも優しくない。優しくないデブとかブスは終わっているなと思う。邪気がすごい。

医者からちょっとした指示をもらうにも「これお願いします」と気持ちよく指示をもらえるよう言えばいいものを、「やってくれないと困ります」みたいな喧嘩腰になるので余計拗れる。思っていなくても優しくしたくなくても仕事だからそこは頑張れよと思うが邪気がすごいので我 関せずが一番いい。

 

 

邪気その④とにかく群れる

これが一番たちが悪い。仲良くないけど群れていないと、輪に入れないと悪口言われると思うのか群れて喋る。これが冒頭の声がどや街に戻るのだが、群れてそれっぽいことを話し合うけどなんのためにもなっていない、生産性のない無駄な時間だ。

 

邪気その⑤無視する

新人さんを無視する傾向にあるらしい。一緒に異動したおばちゃんはかなり無視されると言っていた。ねねは上層部から「あいつはキレるとやばいから要注意」とお達しがいっているのか無視されることはない。そういうのが嫌で辞めていった人がたくさんいるので、無視した人間も辞めさせてくれよ、と思う。制裁がないから余計つけあがる。邪気に制裁を…と毎日思っている。

 

 

邪気邪気邪気邪気、もう邪気ということで一くくりにしないといけないレベルの底辺な職場にいる。いつ辞めようか様子を伺っているところだが、一緒に異動したおばちゃんが頑張っている姿を見ると邪気に打ち勝つまでは辞めないでいたいなと思う気もする。この辺が難しいところだ。

変な職場というのはどんどん拗れていく。神奈川とある病院の点滴薬物中毒死事件や、千葉県のとある介護施設で飲み物に睡眠導入剤をいれた事件など、医療スタッフのストレスや拗れというのは命に関わってくることもあるので本当にやばい。医療の知識があり薬物にいつでも手が届く状況なのだ。人の目を盗んで恨みや腹いせにこういうことができてしまうというのが実例として現実にある。

自分の身を守るためにもコントロールの効かない邪気の多い職場というのは危険なのである。