ここから先は私のペースで失礼いたします

さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

行きずりの恋人みたいに

昨日首都圏に大雪が降った。

朝からパラパラと降り始めたが、夕方になり勢いを増した。病院の窓から何度も雪の積もり具合を見て雪だなあと心踊らせた。

 

埼玉の平地には雪は滅多に降らない。そんな土地で33年も過ごすと年に1度あるかないかの大雪は最高のエンターテイメントである。

年に1度雪が積もると計算すれば物心ついて雪で遊んだ記憶など30回に届かないのだ。

 

午後から足を強める雪。

具合の悪い患者さん。

着実に道をシャーベット状にしていく雪。

車で来た新人さんを帰した方がいいんじゃないかと師長さんにこっそり言う。管理職の人はスタッフが無事に帰ることに全く興味がなくて驚く。どうしてもいないといけない人だけ残し他の時に回せる業務の人は早く帰った方がいい。あと出勤中に転倒した前科のあるおばちゃんたちに帰れと言う。上の人は誰も言わないけどおばちゃんはすぐ骨を折るから…悪路になる前に早く帰ってくれたほうがいい。

定時まで帰れない人が残る現場。

具合の悪い患者さん。

今夜が山だくんな患者さん。

みんなで「今日はダメ、ご家族呼んでも来られないから!霊柩車も来られないから!お願い。今日と明日、車が走れるようになるまで、生きて‼」と励ます。代わる代わる励まし夜勤さんに託して帰る。ねねは帰る。

 

 病院を出ると

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おお、白い。積もっている!駅まで慎重に歩く。

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心配していた武蔵野線はゆっくりながらも動いていて、お前、知らない間に強くなったな…と肩に手をポムとかけたい気持ちになった。

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家のベランダはもふもふしていた。雪が家の中に迫りくる勢い。

19~20時頃は猛烈にふぶいていて、4年前の大雪の時よりもすごいと思った。

22時頃吹雪も一段落したので外に出てみた。

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駅前の階段は殺人兵器と化していた。

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誰も通らないところは雪国のようにふあふあスノーコーティングされていた。

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20㎝は間違いなく積もっている。

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ねね拓をとってみた。非常に楽しくてよかった。興奮した。ねねは久しぶりの雪に興奮していたのだ。

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雪の日の空の色は紫がかっていて美しい。

 

実家の前を軽く雪かきして1時間ほど外で雪と戯れて帰った。汗をかいていた。いい運動になるけど、雪国の人はこれを毎日か。危険と隣り合わせだよな、大変にも程があるよと思いを馳せた。

 

今日には大分溶けた雪、夜には溶けたところから凍り始め道路に薄い氷がはりめぐされている。これは危ないよく滑るやつだ。

 

また2月の中頃にも雪が降ると言う。

雪かきのグッズ、買おう。

ねね、昨日ちりとりで雪かきしてたら右手が動かなくなったから。

 

大雪はねねの心をときめきでかき回しあっとゆうまに去っていった。。

行きずりの恋人みたいに。ねねの心に別れの切なさと、右手に鈍い痛みを残して。

 

また気が向いたら来るだろうそのときはみんなが使うような長い雪かきのグッズでかいてやろうとおもう。