京都に旅行に行くとき何を見に行くか、神社仏閣?洋館?老舗カフェ?先斗町?祇園?
目的もなくふらふら歩くのもいい。何をしても楽しい街、それが京都だと思う。
今回の京都旅行で洋館を見たかった。
烏丸線沿いで観光していたので丸太町駅から徒歩10分ほどの京都府庁旧本館へ行くことにした。
http://www.pref.kyoto.jp/qhonkan/1214473296472.html
京都府庁旧本館の公開/京都府ホームページ
京都府庁旧本館は、明治37年(1904)12月20日に竣工しました。昭和46年まで京都府庁の本館として、また、現在も執務室として使用されており、創建時の姿をとどめる現役の官公庁建物としては日本最古のものです。
設計は松室重光、ルネサンス様式のレンガ造りの建物。平成16年に国の重要文化財に登録されている。
旧本館という名の通り現在は一部のみ府庁として稼働し、旧議場などが一般公開されている。公開日時は火~金曜、及び第1,3,5週の土曜日、午前10時~午後5時まで。行かれる方はHPなどをよく確認してください。
見学は無料。ふらりと立ち入れる。
正面の美しさにまず圧倒される。
隣には京都府警察本部もあるのでちょっと背筋が伸びる。
印象的なのはこのバルコニー。ヨーロッパみたい。
近付けば近づくほど美しさの虜になる。
何とも言えない歴史を感じる。この窓枠が好き。
中に入ると両階段がお目見えする。
舞踏会でも始まりそうなこの階段にときめかないわけがない。
階段の手すりの凝ったデザイン。中庭へ抜ける秘密のドア。この扉を潜りたくなる衝動を押さえて廊下を進む。
キューブリックの一点透視図法みたいな世界に目を奪われて離せない。
床には謎の板。ここから脱出でもするのかしら。
階段の先は給湯室なのか。時代を感じるシンク。
まだまだ廊下は続く。
一旦外の廊下へ出て旧議場へ。
この緩なカーブのラインが洋館の証。
アーチを抜けるとそこは明治だった。
この緑のベロアの椅子。
シャンデリア。
会議なんかしないでここの空気に酔いしれたい。
2階は傍聴席。
吹き抜けの天井の広々とした空間。声がよく響きそうだ。
窓から覗くこの風景を見たらワクワクするでしょう?どんな所なんだろうって。
そうそう、ここに来るにはこのドアを通るんだ。秘密の通路みたいでいいでしょ。
中庭を眺めるのもよし。ロの字に建築されているのでどこからでも中庭を眺められる。
アーチがたくさん。
電気室のこのフォント、どうかこのままひしておいてくれませんか?
謎の扉がいくつもあるけど知らないままでいい。
赤い絨毯で導かれる場所ならきっと素敵な場所だということにしておけばいい。
ロの字の角の部分。向こうの角が見える。
また給湯室。カップスープにお湯を入れてお昼を食べに行く職員がいる。ここをありのまま使っているという不思議な感覚。
外と通じる場所があるのでここは冬相当寒いだろう。
でも仕事中にちょっと外の空気に当たりたくなる時にはちょうどいい。
一周してまた正面の両階段へ戻ってきた。
青空を入れる額みたいな窓枠。
何とも言えない色味。明治時代の技術やセンスの良さにため息が出る。ここは私の好きだなと思う場所だった。
現役稼働している部署もあるので静かにお上品に見学して帰る。
どうしてもトイレに行きたくなったので女子トイレに行ったら全部和式でビックリした。そこは現代風にリフォームしてもいいのにね。
この南国に生えていそうな木が洋館によく似合う。
いつかまた来たいな。
そうして京都を去る。
松室重光が手掛けた建築物は他にもあり京都正ハリスリス教会もそうだ。こちらもずいぶん美しい。期間が限定されるが内部のイコノスタスもすばらしい。京都の建築物に魅了された方にぜひお薦めしたい場所だ。
京都ハリトリス正教会とマリベルがある柳馬場通がなくしかけた乙女心によくキく話 - ここから先は私のペースで失礼いたします