ねね(姉)です。
病院で働いていると、勤務者不足に悩み、1人でも欠員が出るとヒィヒィ言いながら働くスタッフの姿をよく見かけます。
なにせ辞める人が多いから、スタッフがいつも足りてない。
病院=お給料が良い(とはいえ仕事内容は割とハードだったりするので割にあってるかは別問題)
という条件だけをみて入職される人が、現場のハードワークについていけず辞めてしまうことが多い印象です。
病院の仕事。
ねねは入院病棟の仕事をしているのですが、主に看護師とヘルパーさんが、療養中の患者さんの看護・介護を担います。
食事、トイレ、排泄、お風呂、動くこと…
呼吸と心臓を動かすこと以外、全てに介助が必要な人の介護は、体力的に負担がかかりハードワークだと思います。
これがガチムチマッチョさんがやってくれるならいいけど、俗に言うおばちゃん(40~50代のご婦人)がやるので大変労力がいるのです。
体力のピークをとおに過ぎ、体のあちこちが痛いし、更年期も重なって、「老体にむち打ってるわよ」とおばちゃんたちが働く姿は正直切ないです。
もう少し医療介護に関わる人が増えてくれないと、高齢化社会の未来はないですわ。
辞める人が多いのも当然。しんどいもんね。
やりがいがある、かもしれない。
けど、それ以前に体がついていかないのも事実。
それでも踏ん張って頑張るおばちゃんたちに感謝しかありませんよ。
8月は夏休みやお盆で、勤務者がカツカツの状態が続くから体調管理はしっかりして下さいと上から何度も言われていましたが、この度ヘルパーさんが1週間休むという事になってしまいました。
身内の緊急入院の対応のため、とのこと。
それが師長不在の週末に病院に電話ががかってきて1週間休みを下さいと言われたそうで、電話対応したスタッフが休みの許可は師長が出すから改めて師長に連絡して欲しい、と伝えたそう。
それから連絡がなく、師長が連絡しても繋がらないとのこと。
師長はダメージをくらった。
「連絡がとれなくてー。夜勤もあるのに、いつまで休むのぉー。」
と泣き言を漏らしました。
この休みの連絡が直接師長ととれないのは大きな問題です。
1週間、誰がシフト代わってくれないか、来週からはちゃんと来られるのか、あてにしていいのか、シフト調整をしなくてはいけないから。
他のおばちゃんヘルパーさん
「一報は入ってるし、落ち着いてから連絡したらいいよねぇ」なんて言っていたけど、その裏で師長が他のスタッフに頭を下げシフト代わってもらったり調整してくれる姿を見てもそんな呑気なこと言えるのかしら。
一報入れたからいい、なんて無責任なこと言わないでよね。
ママさんバレーの練習のお休みの連絡じゃないんだから。
仕事でお給料発生してるんだから。
責任もってよ。休むことにも。
病院の仕事は休めない
休めばほかのスタッフに負担が大きすぎる
これは暗黙の領解。
みんな余程のことがなければ休まない。
人がギリギリで、休んだら迷惑をかけるのを知っているし、休まれた時の正直イラっとする感じも知っているから。
具合悪いけど熱をはかったら病気だと思って気持ちがついてこなくなるから測らないで来て働いている人
腰が痛くて、座薬を使おうと思っても、腰をひねれなくて1時間座薬と格闘して座薬を入れて働いている人
具合悪い子どもさんを保育所にあずけて働いている人
みんな精一杯働きに出てきている。
休む人にも理由があるから休む事は悪いことじゃない。
しかし、きちんと休む旨と理由を職場の責任者に連絡するというルールを守らない人は悪いと思う。
休んだことで、他のスタッフが自分1人の負担を分け合って大変な思いをしていること、頭にうかんでいるのだろうかな?
精一杯働いて、その人の分の1日分の給料を分けてもらえるならいいけど、いつもより多く仕事をしてもいつもと同じ給料しかもらえないし、休んだ人の分まで頑張った手当てなんていうのもない。
こんなんじゃ、休んだもん勝ちですよ。
有給使えるのですもん。
みんなお金を稼ぐために働いてるのだから、働いた分はちゃんと評価されないとねぇ。
師長は精神的なダメージか、それとも、転倒した時の後遺症か、
転倒した話はこちら↓
午後、エレベーター前で立ち尽くしているホルマリン師長はめまいがする、動けない、と車椅子に乗って仕事をしていました。
もう倒れられないからね。
途中トイレに車椅子で行っていましたが、トイレのスライドドアを開けるのも鍵を占めるのももたもた上手くできず、困惑した顔でガチャガチャやっているのをナースステーションからただ眺めていたらなんだかおかしくて大爆笑してしまったねね。(車椅子トイレはナースステーションの向かい)
ホルマリン師長もうっすら笑みを浮かべトイレにこもっていました。
車椅子生活って意外と大変なのを実感したようです。
今日のまとめ
- 仕事を休んだ裏で、休んだ人の分の負担を抱え働く人たちが褒められることはないけれど、休まなかった人たちはとても偉いし頑張ったんだよ、そしてそれをちゃんと評価してほしいよ(だから頑張った手当作ろうよモチベーション維持のためにも)
- ホルマリン師長はめまいと戦いながら働く姿はなぜかスタッフの笑いを誘い、みんなにクスクスされていた
- でもそんなホルマリン、いつもありがとう、ぐっと堪えて色々頑張ってくれてホルマリンサンキュー
これだけホルマリン師長を労う気持ちはあるけれど、ホルマリン具合悪いってよ、ってなった時、遠くから「大丈夫ですかー」と声をかけるだけで、車椅子を持っていくことも車椅子を押すこともしなかったねねは、きっと本当はそんなにホルマリン師長の事を心配していないんでしょうね。
だって、師長の生きる執念が目から溢れてたからね。
この人は大丈夫って勝手に思っちゃったんです。
そんな生命力を目の当たりにした8月初日の出来事でした。