ここから先は私のペースで失礼いたします

さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

家事ができない男

さかもツインの実家にはさかもツインの父と兄が2人で暮らしている。さかもツインの母が他界して3年を過ぎた。父と兄の2人暮らしも3年を過ぎた。

 

母は完璧な専業主婦で家事を1人で完璧にこなしていた。大変だ大変だと、時には文句も言いながらも、仕事人間で家事のスキルが一切ない父や兄のために炊事洗濯掃除ゴミだしその他諸々をやっていた。

 

父が67歳の時に母が他界して、今まで一切やってこなかった家事に手をつけることとなり、まるで買い物の仕方も掃除の仕方もわかっていないので娘の立場としてイラつくこともたくさんあった。何でこんなこともできないのか、と本当に腹立たしかったし、これを全部1人でやっていた母の苦労を考えると苦しくなった。

 

新しいことを吸収しなくなっている父の脳はなかなか家事が手につかず苛立つこともあったようだ。

 

一緒に住んで家事を分担したが私はストレスが溜まり家を出た。

 

父は食事は外食やスーパーの惣菜を食べ続けていたようで、そのうち血圧が上がり脳梗塞になって入院した。(早期に受診したので後遺症はなくてよかった)

 

このとき夫婦のうち、旦那に先立たれても妻は長生きするけども、妻に先立たれた旦那は2年以内に死ぬことが多い、という言葉を実感した。

 

食事だけの問題で脳梗塞になったとは思えないけども、塩分過多、高脂質のものを摂取しすぎていたのだろうと思う。

 

それから食事に気を遣うようになり、家事もなんとかやっている。洗濯機をドラム式に変え乾燥までやってくれるようになり、食洗機を導入して食器洗いの手間が減って楽になったと喜んでいた。

 

家事をやろうと思っても実際何をどうやればいいかよくわかっていないのだと思う。時代も時代だし、家事のやり方を教えてもらえずに生きてきたからだと思う。

 

それは仕方ないことだ。過ぎたことはどうしようもない。

 

ただ、家事ができないというのは命を奪いかねないこともあると思う。

 

ちょこちょこ実家へ行き、サポートしているので今はなんとか死なずに生きているが、暑くてもクーラーをつけない、水分をとらない等マジで死ぬぞ案件もあるので死なないようにリスクを察知し声をかけている。

 

生活能力がないというのは周りにも多大な負担をかけるのだ。

 

バランスの良い食事、清潔な寝具、十分な休息、過ごしやすい居室。これらを自分で造り出せるようにしなくてはいけないと思う。

 

もちろん汚くても生きていけるし、食事が片寄っていても死なないが、今まで過ごしやすい空間を提供してもらっていたのが急に崩れてしまうとストレスを抱えるようだ。父を観察していて思ったことだ。

 

なのでお子さんを持つ親世代の方にはお子さんに十分家事というもの、居心地のいい空間を造ることを教えてほしいし、一緒に家事をやってほしいと思う。子どもさんと一緒に家事をするとかえって時間がかかって面倒に思うかもしれないけど、生活環境を整えることの大切さを身に染み込ませてあげてほしい。

 

家事ができない配偶者をお持ちの方はお互いに分担ではなく同じレベルで家事ができるといいなと思う。分担にしたらそれしかできないし、1人欠けたらもうアウトだ。

 

今さらかもしれないけども、昭和の仕事人間旦那、専業主婦妻のような典型的なおうちの方は奥様、ぜひ旦那さんに家事を教えてあげてほしい。

そんなうちの娘に生まれ、生活能力が低い父の面倒を見るのはけっこう気が折れる。大変だと思っている。昭和の呪いかツケかを今私は払っている。

 

なぜこんなことをつらつら書いているかというと、今日このくそ暑い日にまだ羽毛布団を出していたので干してしまったからだ。季節感というものが全くわかっていないらしい。


あと寝室からふあふあのネズミかと思うような綿ボコリが出てきた。なんなんだよ~!!これは!
f:id:sakamotwin:20180628231038j:image
掃除がちゃんとできていない!こういうことなのよ、こういうことなのよ。本当に。家事ができないというのは。掃除しましたけども。

この春父は肺炎で体調を崩していたのだが、そりゃ寝室がこんなホコリだらけじゃ具合も悪くなるわと思う。

 

親も年老いてだんだん色んなことをするのが億劫になり家が荒んでいくだろう。これは私の家に限ったことではないと思う。こういう現実もあるのだよ、という話である。

 

 

※タイトルに家事ができない男と書いたのは父のことであり、もちろん家事のできる男性もいれば家事のできない女性もいる。家事をしなくても生活できている人もいるだろう。それを否定する言葉を綴ったつもりはないので読んで気を害してしまった方には申し訳ないと先に謝っておく。

これだから男は、ということを言いたいのではなく、自分の生活環境を自分の整えることの大切さが言いたいのでありそこら辺は受け止めてもらいたい。

面倒を見てやってる、というような言い方になっているが父には感謝することもあるしなるべく元気で長生きしてもらうためにもいい環境で生活してほしいのだ。