ここから先は私のペースで失礼いたします

さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

2019年サウナ初め

昨年からサウナ水風呂にはまり始め、1~2週間毎には銭湯に行くようになった。サウナに通い始めてなんとなく調子がいい、というか機嫌がいいのか?よくわからないがサウナはいいと思っている。

年末年始にひいた風邪で体力が著しく低下しやっとこさ動けるようになってきたので2019年サウナ初めを決行した。

 

行きつけの銭湯は2つあって、仕事帰りに寄る銭湯(こっちの方がなんとなく好き)と、一旦家に帰ってきてから、とか休日にさくっと行く銭湯(こっちは駅近なので行きやすいがなんとなくじとじとしているので苦手ポイントがある)がある。

 

車で行ける範囲にわりとたくさんいいスーパー銭湯があるのだが、銭湯で全力を出しきってしまい帰り車を運転するのが億劫になってしまう。銭湯通の人はどうやって銭湯に通っているのだろう?

敷地の関係上なのか駅近銭湯というのは少ない。駅からシャトルバスというところもあるがシャトルバスの時間を気にするのもおっくうなので結局行きつけの銭湯に落ち着くことになる。家から徒歩圏内に銭湯があれば最高なのだが…。

 

めめ(妹)の行きつけはふくの湯というところで、「ふくの湯はいいぞ」と聞いていたが駅から10分程歩くとのことで行くのをためらっていた。今年は新しい銭湯にも挑戦していことうと思い行ってきた。

 


【埼玉県 / 川口元郷駅】元祖スーパー銭湯!けど入浴価格は公衆浴場料金で!「ふくの湯」【PART.2】 - 東京銭湯 - TOKYO SENTO -

埼玉高速鉄道線川口元郷駅という地元の人以外には全く馴染みのない場所であるだろう。ねねには多少馴染みのある土地だ。昔好きだったドクターがこの駅近マンションに住んでいてお宅にお邪魔したらキッチンが一面アルミホイルに覆われていて「こいつキチ○イだ」と思ったものである。そのマンションの前を10年近くぶりに通って何も変わってないなと思った。色んなことを思い出して笑ってしまった。そのドクターは流れ流れて今は長崎にいるらしい。片想いで終わったドクターとの関係はアルミホイルの恋として胸に秘めておこう。

 

本題から逸れてしまったのでもとに戻ろう。埼玉県川口市という荒川を越えれば東京という場所なのに何もなく古いアパートや町工場が並ぶ。廃虚みたいなところもあり場末感が漂っていた。埼玉ってやっぱり田舎なんだな、と再認識する。Googleマップを頼りにふくの湯へ向かうが目印のない住宅街なのでここまでの道のりを覚えるのは難儀だなと思った。少しだけ迷って15分ほどで着いた。

 

隣にはセブンイレブンがある。1階は下駄箱。エレベーターで3階へ行くと受付がある。自動券売機で入浴、サウナ、レンタルタオルを買って番頭さんに渡す。ここは石鹸やシャンプーの備え付けがないので持参してきた。手持ちがなければ買うことができるのでそれでもいいだろう。

 

タオルとサウナマット、サウナ用の鍵をもらい女湯へ向かう。バスタオルが家庭用っぽくてこういうとこだよね、銭湯って、と妙にしっくりきた。

脱衣場は古くささが漂うものの清潔感がある。トイレもきれいたった。

浴室は窓からの採光と電気でちょうどいい明るさ。体を洗うところはシャワーの温度は調整できないようだった。蛇口ではなくレバーを手前に引くタイプ。このタイプは始めてだったので困惑した。ケロリンの桶と風呂場椅子は自分でもってきて片付けるタイプのやつ。システムがよく分からないのでそこらへんのおばちゃんの動きを観察する。

水風呂から熱烈な視線を感じた。鏡越しに見るとおばちゃんがこちらを見ている。怖い。何か悪さをしたら100%怒ってきそうと思ったのでマナーよく丁寧に洗顔フォームで足の裏まで洗う。ボディーソープを持ってくるのが面倒だったので洗顔フォームで全部洗ったれ、と思ったのだ。

洗っているうちに熱烈な視線はなくなった。おばちゃんはどこかへ行ったらしい。常連還暦オーバーのお客さんの中に初見の30代が紛れ込むとちょっと気になるのだろう。

 

銭湯とはいえ、浴室は白の丸いオーロラタイルの凝った作りとなっている。浴槽の縁の曲線は優しくローマの風呂っぽいと思った。
f:id:sakamotwin:20190115222306j:image

(上記リンクより引用)

ここだけ見たらラクーアだよって言って信じてしまいそうだ。広くはないが空いているので窮屈さは感じない。

 

右の方にある階段はジェットバスへの入り口。上段は湯温がやや高め。熱い湯が好きなねねとしては好きなやつだ。

ジェットバスは4種類くらいありどれも唸るほど刺激が強くていい。

背中に当たるジェットは「ギャー!に、肉が!剥がれるぅ!」と叫ぶほど強力。このジェットに当てられたおばちゃんたちは背中を真っ赤にして降りてくる。どんなマッサージよりも強力。「こんなに強いの、ハジメテ…」と未知の刺激に言葉が片言になる。ジェット水流に流され泳ぐのも楽しい。

 

他の銭湯ではあまりお見かけしない打たせ湯もある。この打たせ湯から常にジャバジャバ水が落ちてくるので浴室内の水音が大きい。

打たれてみたら「うべぇっ、これ、コンクリートでも流し込んでる?」と言いたくなるような水圧。ちょっと、こんな水圧他で感じたことないわ。座って打たせ湯に打たれる設計なのだが、体が圧迫され二ツ杁になってしまう。それでも肩こりのところにうまく水圧を押し当てると気持ちいい。クセになるなぁと仁王立ちで打たせ湯に向かって言ながら水圧でどこかへ流れていった髪の毛のゴムを探した。でも見つからなかった。そういうこともあるとあきらめた。打たせ湯に打たれる女性の方には髪の毛のゴムが流れていかないように気を付けてほしいと伝えたい。

 

体が温まったところでサウナに行こうと思ったがサウナの入り口にドアノブみたいのがない。引き戸なのかと思ったが引いても開かない。サウナが別料金なので自由に出入りできないようだ。そうだ、受付でなんか変なのをもらった。それが鍵だろうと思い脱衣場へ戻る。白いフックみたいのをもらっていたのだ。
f:id:sakamotwin:20190115223726j:image

↑こんなようなフックみたいな白いやつをサウナの入り口の鍵穴みたいなところへ引っ掻けるとあいた。なるほどね~と思いサウナへ入る。始めて行く銭湯はシステムが分からず右往左往することもあるがわかったときの「なるほどね~」感はおもしろい。

 

サウナは熱かった。普段行くサウナは80~90度。ちょっとぬるいと感じることもあるが、ふくの湯は100度。熱い。汗がジャバジャバ出てくる。最初のサウナは6分といられなかった。水風呂は水温計が壊れていて何度か分からないが17度くらいだろうか。冷たすぎずぬるすぎずちょうどいい。曲線の浴槽の縁に首をかけてのんびり体を水に委ねる。

5セットくらいしたところで喉元から脳内にひんやりとした感覚、脳ミソパッカーンが訪れた。これをサウナ通は『整う』というらしい。この感覚がたまらなく気持ちいい。快楽である。脳ミソパッカーンをしたとき聞こえてくる音がわずかに変わり心の洗濯ならぬ脳の洗濯をした感覚になる。実際には洗われることのない臓器であるが、そう言いたくなるほど気持ちいいのである。

 

浴室フロアを上がったところに露天風呂がある。外気が気持ちいい。空をみて風呂に入るのは贅沢だと思う。最上階に露天風呂をつけたふくの湯は優勝。

 

3時間ほど湯ったりして帰ることにした。帰るまでのエネルギーも残しておかねばならない。サウナ使用者用の休憩室もあったので一眠りしてまたサウナに行くのもいいかもしれない。いったん寝るというインターバルを挟むと永遠にいついてしまいそうだがいつかやってみたい。

 

番頭さんに使用済みタオルと鍵を返し靴箱の鍵を受けとる。外に出たら清々しかった。サウナってすごいよな~元気でるよなと思う。お腹が空いたから早く帰ろうと見知らぬ街をまたGoogleマップを頼りに帰る。しなびた美容室を見つけたので今度あそこで髪切ってもらおうかなと思った。銭湯、散髪、帰って寝る、そんな日があってもいいかもしれない。

 

銭湯は1,000円以内で味わえるささやかな幸福だと思う。ささやかでちょうどいい幸福を味わういい方法を身につけたものだ。今年は何回サウナに行けるだろう、そしてどんなサウナに出会えるだろう。2019年いいサウナスタートをきれたと思う。ふくの湯、新しい行きつけに加えることにした。