ここから先は私のペースで失礼いたします

さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

道にいた猫を拾った

【茶トラ白猫との出会い】

それは6月の中頃のこと。めめ(妹)より「ここらへんに茶トラ白の人懐っこくてかわいい野良猫がいる」と知らせを受けた。

かわいくてなでなでさせてくれる気立てのいい猫とのことで、どうしたんだろうね、迷子かな?と話していた。

 

もし野良猫だったら…保護する?という協議もしつつ、SNSで迷い猫情報もチェック。迷い猫の届けは出ていないようだった。

 

【猫を拾う】

翌日も同様に近所の道端にいた。

「どうする?」

「まずは捕獲できるかだよね」

「ちょっと試しに抱っこしてみる?」

と話していると向こうからやってきたバイクに目の前で轢かれそうになった茶トラ白の猫。バイクのおばさんが避けてくれたので無事だったが、

『この子は外にいたら危ない』

とオバ心が炸裂し、気づけば私は茶トラ白の猫を抱っこしていた。全然嫌がらずもそもそするけど下りようとしなかったのでそのまま家に連れて帰ったのである。思ったよりもあっさり保護できたので肩透かしをくらった気分だ。

まぁ初めて猫を保護したのでイージーモードで助かりました。

 

とりあえず先住猫、ゆんゆん丸とつきちゃんとは隔離しないといけないので軽く身体を洗ってめめの部屋に隔離した。

ゆんゆん丸は「なんかいる!」とそわそわし、つきちゃんは「ニンゲンが帰ってきたらつきのご飯の時間でしょ!」とそわそわしていた。

 

洗われる茶トラ白。
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知らない場所に来て困惑する茶トラ白。
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ご飯を提供するともりもり食べてくれるし、お水もしっかり飲むおりこうさんでした。

明日病院に行って検査してもらおうね。

 

 

【保護2日目】

茶トラ白はめめの部屋で静かに休んでいたようだ。トイレもちゃんと使いこなし、たまにドアをカリカリとこすって出してくれ〜だか誰か来てくれ〜だかのアクションをすることがあった。

 

【ここで突然のマンパワー不足へ】

月曜だったので仕事に行こうと顔を洗っていたところ先週からひいていた風邪からの咳き込みにより腰をいわせてしまった。

10分ほど「あれ?あれーあーいたぁ!」と腰の様子を見たがやはりダメそうなので休みをとり床に伏せることに。

3頭の猫と、元気なのに動けないおばさんの面倒を一手に引き受けなくてはならないめめ。かわいそう。めめは若干の苛立ちを見せながらも抵抗する術などないと諦め絶望していた。

 

茶トラ白の名前は色々考えたのだが、先住猫ゆんゆん丸の保護猫カフェ時代の名前、テラとつきちゃん、そうきたら太陽じゃないか?の意味と3番目の猫という意味で『サン』にするとのこと。

私は茶茶丸とか琵琶丸とかがいいなと思っていたので微妙にバトることになる。

「ねねちゃんはさぁ、いつもそうやって自分の好き勝手してめめちゃんの意見尊重しないよね!」とキレてたので表向きはサンとしているが、私は茶と呼ぶことにした。

どんな名前で呼んでも来るときは来るし、来ないときは来ないし。

 

 

【サンは動物病院へ、私は接骨院へ】

めめが責任をもって動物病院へ連れて行ってくれた。
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野良猫保護した、ということで動物病院の人には「この猫ちゃんこれからどうしますか?」と聞かれ「飼い主が見つからなかったら家で飼います」と言うとホッとしていたとのこと。

きっと野良猫を連れてはくるけどその先の責任をとらない人も多々いるんだろうなと、動物病院の人の苦労が垣間見られた瞬間だったそうだ。

病院は慈善事業じゃないからね。善意だけじゃ成り立たないのよ、私も働いていて常々思っている。

 

 

診察結果ネコエイズ(-)

多分5〜10歳前後。シニア寄り?とのこと。子猫だと思ってたがシニアめと聞きびっくりした。

猫リュックの中でうんちして帰ってしたようである。ゲラゲラ笑いながらめめが家に入ってきた。

 

 

【人がいるあいだは隔離解除へ】

とりあえず、接触しすぎないよう家の中を開放し、ゆんゆん丸は茶トラ白の様子を見に来て、つきちゃんはさっそくちょっかいだしててんやわんやな3猫暮らしが始まった。

 

保護3日目、へそ天しながら羽毛ふとんに寝る茶トラ白。かわいいねぇ。
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【つきちゃんとのバトル】

先住のゆんゆん丸とつきちゃんは保護猫カフェにいた猫を譲渡していただき我が家で暮らすことになった猫である。

猫が同じ空間にいることは割と慣れているらしく、新メンバー茶の存在を気にしつつもそれぞれ自分のペースでやっていた。
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が、そのうち「ここはつきちゃんのお家です!つきちゃんが1番えらいんです!」的な態度で茶トラ白をつっつくようになってきた。

ゆんゆん丸も小突かれるが、ゆんゆん丸が引いてくれるのでつきちゃん独裁政権となっているさかも家。

茶トラ白も負けじと「ふぅーーー!」と威嚇している。つきちゃんが茶トラ白のしっぽをひっかき怪我させたときはショックすぎて全さかもツインが鬱になったという。

 

茶トラ白が来て1ヶ月半になるが、どうやら茶トラ白は猫として生きていないと思う。自分のことを小さいニンゲンだと思ってるっぽい。夜になればニンゲンの布団で寝るし、ニンゲンがご飯を食べていると茶トラ白も食べられると信じて疑わない。


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このきらきらキラキラお目々で訴えられるとなんだか切なくなる。

 

その価値観の違いもあるのかどうにもつきちゃんとギャウン(猫同士のもめごと)になってしまう。

ただ、茶トラ白も頑張ってつきちゃんの顔面にパンチを喰らわしてたのでこの2頭の関係はゆっくり見守ればいいかなと思う。つきちゃんも手加減しているようなので。

 

 

【ゆんゆん丸との関係】

ゆんゆん丸は意外とパリキャ(パーティーキャット)のようで、茶トラ白のおしりの匂いを嗅いでみよっかな〜とやってみたり、茶トラ白に「ぷぅぅん!」と話しかけて追いかけっこしてみたりするので関係は悪くなさそう。

ゆんゆん丸的には「なんか…ぼくちんだけの家だったのにどんどん猫が増えてく(困惑)」という感じもするが、気にかけてはいるようでいい奴なのだ。

 

【茶トラ白の玄関籠城】

我が家には猫よけ柵があり、隔離したいときに使っているのだが、ゆんゆん丸とつきちゃんは柵を越えないのに対し、茶トラ白はひょいとジャンプして超えてしまう。そして玄関の隅でくつろぐということが何度もあった。

その度にめめがげっそりし、茶トラ白のシャワーなり体拭きなりをしていた。玄関はきれいじゃないし、私が畑仕事などをやった靴の泥について虫とかも入ってきているかもしれないので猫ちゃんにはいてほしくない場所なのである。

めめのストレスが限界に達し、夜中「さんちゃーん、ここはだめだよぉ」と延々と注意していたので、猫ガード扉を買った。そしたら茶トラ白が玄関籠城しなくなったのでさかも家に平和が訪れた。

 

【とにかく懐っこい茶トラ白】

茶トラ白がかわいいと会いに来てくれた先輩にも懐っこさを発揮した茶トラ白。ゆんゆん丸も挨拶してくれたが、つきちゃんは「知らないニンゲンだーーー」とベッドの下に隠れてしまった。普段はこんなんなのに。

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実家に茶トラ白を連れて行くと知らない猫の登場に父は驚いていたが茶トラ白の懐っこさに最初は触らないと言っていたけどいつの間にかなでなでなでなで、孫そっちのけで撫でまくっていた。

にっこにこで撫でまくっていたが、かわいいとは言わなかった。

でもめちゃくちゃかわいかったようだ。


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【3頭の猫と暮らす】

消費するご飯の量が増えたり、1日うんち片付けて終わったなと思ったりすることもある。大変っちゃあ大変だ。かわいいだけで終わることなどない。

それでもこの暑さのなか、茶トラ白を外にいさせなくて済んだと思うとほっとする。それだけでも苦労したかいがある。

 

急な3頭暮らしとなった先住猫たちには我慢させていることも多いだろう。今まで以上に可愛がらなくてはというプレッシャーもある。仕事から帰ってきてからごはん、ナデナデタイム、あっという間に寝る時間になる。忙しい。この忙しさは心地良い忙しさだ。

 

やっとブログにできるくらい落ち着いた。本当にこの1ヶ月ちょっと毎日慌ただしかった。猫と暮らすは大変と楽しいと幸せと、いろんな感情を合わせてかけがえのない家族である。