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さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

人生の宿題を少しずつ片付けていこうと思うのだ

一昨日ふと『人生の宿題』というものをやり残していることに気づいた。

やりたかったけどタイミングを逃しできなかったという自分自身に課してそのままにしてきた宿題だ。

なぜそれをやらなかったか、社会的な立場が大きい。だけどやろうと思えばできたはずだ。こうなったらねね自身の自我を押し通そう。宿題を片付けよう。そんな衝動がねねを突き動かした。

 

決めたらもういてもたってもいられなくなった。

 

ねねは髪の毛をピンクにする。

 

ねねの人生の宿題はピンクい髪の毛にすることだったのだ。

唐突なので髪をピンクにすることへの憧れを説明したいと思う。

クリーミーマミというアニメが大好きで、藤色の髪の毛の主人公がかわいくて憧れていた。
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幼少期は「ねねも大きくなったら紫の髪の毛になる~!」とはしゃいでいた記憶がある。

それが徐々にアニメと現実は違うということに気付き髪の毛がクリーミーマミみたいになることはないと知って藤色の髪の毛になることを考えもしなくなった。

 

20代になって、異常にピンクが好きな時期があった。鞄の中の小物が全部ピンクで、歯ブラシなどピンクじゃなきゃ絶対買わないという徹底っぷりだった。

その頃髪の毛をピンクにしたいと思ったが病院勤めで染髪に制限があり「結婚式を挙げるときピンクの髪の毛にしよう」とふと思ったがその結婚式を挙げるどころか夫となる人物を見つけられなかったので密かなねねの夢は叶わなかった。あまりにも正気でないこの夢は恥ずかしいと自覚していたので誰にも言っていない。今ここでこの文を読んでくださった皆様はねねの秘密を知ってしまったことになる。どうか引かないでほしい。

 

33歳となった今、なぜか髪の毛をピンクにしたいという気持ちがふつふつと再燃してきた。

ちょうど火曜日に来月のシフトの調整をしたところ、1ヶ月お固めの仕事が入らなくなったのでよし今がチャンスだと思って髪の毛をピンクにすることを決めた。誰にも相談せず決めた。ねねの衝動はいつだって突然で取り返しのつかないことをやろうとする。例え失敗して痛い目をみても、やらなかったことの方がねねにとっては痛い。

 

さっそく美容師の友人K江に連絡した。
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 ヘアカラーはもう10年以上やっていないので、カラーをお願いした時点で様子がおかしいと察したようだ。

ピンク、というオーダーを告げると、キキララちゃんみたいなピンクか、と聞いていたので話が早い。この友人はねねのことをよく分かっている。
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在庫を探してくれて見事に見つかったのでそれでお願いした。髪の毛をピンクにしたいと思った次の日にはもう段取りができた。

 

そして今日、髪の毛をピンクにしに行った。

 

 
新鎌ヶ谷の美容室 Vanguard

鎌ヶ谷ヴァンガードという美容室だ。ここはいいよ、とてもいいのだよ。

友人K江にことの次第を伝え、ねねの迸る衝動を理解してもらった。

美容師歴も10年を超えると段取りよく奇怪な衝動にも対応してくれる器の大きさがある。大船に乗った気持ちで全てを委ねた。

 

まずはブリーチをして髪の毛の色を抜く。

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さすがに頭髪全てをピンクにすると仕事ができなくなるので髪を結べばピンクが隠せるようにというオーダーをした。

 

人生初のブリーチだ。

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 ドキドキするのとワクワクするので楽しくなってきた。こんな気持ち、たまに味わいたい。おしゃれして出掛ける日のような、新しい靴を下ろしたときのような、まだ見ぬ場所に旅するような興奮だ。

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1度のブリーチでは色が抜けきらないのでもう1度かける。髪の毛は痛むよと言われても「やっちまってください」と言う。

 

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髪の毛にアルミホイルやラップを巻かれ、瞳を輝かせた33歳のねねは珍妙な髪型になっている。

 

2回ブリーチを掛けて髪の毛はとても明るい色になった。はぁ、これがねねの髪なのか、と気持ちが高まる。 

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 使うカラー材を見せてもらった。

紫もあるので少し混ぜる?と提案してくれたのでお願いした。

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それにしても今まで見たこともないカラー剤。こんな派手なのがあるんだ、と感心してしまう。

  

サザエさんみたいな頭で色がつくのを待つ。 

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 アルミホイルを開けると紛れもなくピンクだ!うれしい~!

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 色がついたようなのでシャンプーをしてドライヤーをかけてもらう。

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 あぁ、本当にピンクになった!

うれしい!バレないようにこっそりピンクになった。念願のピンクになったのだ!

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 色としては今現在どぎついピンクだが、徐々に落ちて1週間ほどでクリーミーなピンクになるという。髪色が変わっていくのを見るのも楽しみだ。

 

なぜか50代向けの雑誌が置かれていたが、ちゃんと読んだ。品のいい50代の婦人向けの雑誌だったと思う。

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こうしてねねは人生の宿題を1つ片付けた。今日は8月31日の気分だ。

明日から新しい生活が始まるような気がしている。

こうやって少しずつやりたかったけどやってこなかったことを片付けていこうと思う。

やりたいことを我慢できない性分で無茶なことも押し通して失敗もするけども、突き詰めたとき達成感と楽しさが残るんだなと髪の毛をピンクにしてみてわかった。

後は明日職場で怒られないか、そこをクリアすればこの挑戦は成功に終わる。

宿題は提出するまでが宿題であるのだ。

 

 

追記

職場へはピンクいところをまとめて大きめのリボンで隠したがちらほらとピンクは見えていた。多分あれ?と思われていたかもしれないが、注意すると逆ギレして何するかわからないから放っておこう的な感じて何も言われなかったのだ。ありがたい。これからも職場ではしっかり隠していきます。

 

ちょっとまとめ髪の練習をしたのだか、めちゃくちゃピンクが目立ってよかった。

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いい差し色になっている。 

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少しずつピンクの色味が淡くなってきていい感じだ。髪の毛を染めるってこんなに楽しいんだとびっくりしている。今ねねは人生の宿題を片付けてとても晴れやかな気持ちでいる。