ここから先は私のペースで失礼いたします

さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

ホテル千扇105号室に潜入

ホテル富貴の近くにこれまた昭和の雰囲気を色濃く残したホテル千扇という場所がある。

 


ホテル千扇 

 

営業日は土曜日の13時~18時。時間が合わずなかなか訪問できずにいたが今回の大阪アタックで時間がとれたので訪問した。

f:id:sakamotwin:20220522221718j:image

 

招き猫に招かれて赤い絨毯の階段に惚れ惚れして、フロントで部屋番号を案内してもらう。

f:id:sakamotwin:20220522221758j:image

105号室のランプが点滅。
f:id:sakamotwin:20220522221948j:image

赤い絨毯の敷かれた荘厳さすら感じる廊下を静かにひたひたと歩いていく。

f:id:sakamotwin:20220522222619j:image

部屋札のフォントがとにかくいい。
f:id:sakamotwin:20220522222738j:image

 

部屋に入って石畳というのだろうか、その細やかさに驚かされる。

f:id:sakamotwin:20220522223533j:image

丸太の飛び石風みたいな。遊び心があってけんけんぱをしたくなる。

f:id:sakamotwin:20220522223630j:image

緑の絨毯は珍しいなと思う。


f:id:sakamotwin:20220522223949j:image

このこっくりとした色合いがノスタルジックで、幼少期住んでいたもう取り壊されてない家を思い出す。

 

ソファースペースの奥にベッドルームがあり、こちらも緑を基調としていて落ち着く空間となっている。
f:id:sakamotwin:20220522223901j:image

ホテルというよりは連れ込み宿といった方がしっくりくるかも。
f:id:sakamotwin:20220522224234j:image

きらびやかな昭和ラブホ以前はこんな感じの宿が多かったのかもしれない。

 

懐かしのブラウン菅テレビ。
f:id:sakamotwin:20220522224944j:image

カーテンに隠れているのは素敵な窓。
f:id:sakamotwin:20220522225101j:image

懐かしい三洋の冷蔵庫。
f:id:sakamotwin:20220522232121j:image

母が「三洋は家事をする女性の手が荒れないよう洗濯機を開発した」と得意気に話し、三洋電気の洗濯機を使っていた。1970年の大阪万博で有名な人間洗濯機も三洋電気のものである。輝かしい時代を経て今ここにひっそりと時代の忘れ物のようにも思われる。

 

 

洗面所はコンパクトだがハンドソープなど必要なものはきちんとある。
f:id:sakamotwin:20220522233112j:image

そしてこの浴室。
f:id:sakamotwin:20220522233211j:image

このタイルの美しさは圧巻。
f:id:sakamotwin:20220522233313j:image

文化財として保護してほしいくらい浴室の美が完成されている。
f:id:sakamotwin:20220522233406j:image

 

小さな窓から外を覗くと

f:id:sakamotwin:20220522233514j:image

困り顔の猫ちゃんがいた。かわいい。

 

お手洗いは
f:id:sakamotwin:20220522233626j:image

和式です。
f:id:sakamotwin:20220522233659j:image

 

気がついたら18時になっており慌てて退室の準備をする。

f:id:sakamotwin:20220522233917j:image

時間の流れが分からなくなる穏やかな午後を過ごした。

 

他のお客さんがいなかったので共有部を撮影させてもらう。
f:id:sakamotwin:20220522234120j:image


f:id:sakamotwin:20220522234214j:image


f:id:sakamotwin:20220522234313j:image


f:id:sakamotwin:20220522234337j:image


f:id:sakamotwin:20220522234236j:image

厳かな空気が漂い深い赤に吸い込まれてしまいそうな不思議な階段。この重厚感は博物館とか歴史的建築物のレベル。誰かここの建築士を呼んでくれないか…表彰したいので…(良すぎて発狂している)

 

どうしてもここはまた行きたい。執着してしまうほどの魅力のあるホテル千扇。

 

2022年5月訪問