ここから先は私のペースで失礼いたします

さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

ホテルリープハーバー枚方413号室に潜入

昭和ラブホテルを巡る前までラブホテルと言えば大きめのベッドと2人がけのソファー、ちょっとしたテーブルがあって、それにスロットマシンやマッサージチェアを置いたらぎゅうぎゅうなシンプルなお部屋というイメージだった。

なのでこの数年広いお部屋や凝った装飾のあるラブホテルを見てきてすっかり概念が覆された。リープハーバーもその1つであり、ここに現役(彼氏がいた古の時代)の頃来ていたらどんな気持ちになったか、というのを考えてしまった。きっとはしゃいで大喜びしたに違いない。

 

https://happyhotel.jp/hotels/612188

 

香里園駅からタクシーで5分ほど。
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交通量の多い主要道路が走っている他は静かな場所にぽつんとある。ビル形式のホテルだが、お部屋ごとに駐車場がありそこに車を停め中央のビルのエレベーターから各部屋に行く形式になるのでお部屋番号はしっかり覚えておいてね。

徒歩勢は駐車場の空いているお部屋をチェックしてビルの無人フロントから電話で「○号室に入りたい」と伝えるみたいです。(入りかたが分からず困惑したが電話して親切に教えてもらったのでよかった😊)

 

エレベーターはミュシャ風。
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ひっそりとした廊下を進みます。けっこう広くてびっくりする。

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今回選んだのはチャイナ風なお部屋。迷ったらチャイナ部屋にしたらいいって風土記にも書いてあるし(書いてない)
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この入り口から期待値が高まりますね。


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ほら、正解。

このバーカウンターを見た瞬間こんなラブホがあるのッッ!?って度肝抜かしましたね。おしゃれすぎるだろって。

こんなん上海の雰囲気のいいノスタルジックバーじゃないですか。
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カウンター内には赤いベロアの椅子。
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外には黒の椅子が4脚。

バーごっこしてたら1日あっという間に終わってしまいそう。

 

バーカウンターからベッドルームを覗ける形になっている。
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ベッドヘッドは鏡ばり。
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よくできた空間だなと思う。
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さらに奥にはバスルームの仕切り窓が。


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チャイナ風の女性がしなやかに踊っていてこちらまで小躍りしたい気分になる。

 

バスルームは赤い照明でムーディーな雰囲気。
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はい、みなさんの大好きなスケベ椅子ですよ。
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浴室からはこんな感じベッドルームを覗けます。
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洗面所の奥にはサウナ。
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アメニティも充実してます。

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天井が鏡ってなかなかしゃれてる!

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オレンジ×白の御手洗いもしゃれてる!

 

自販機のハート窓もしゃれてる。
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とにかくどう過ごしても楽しいだろうなという部屋。

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君がみ胸に抱かれて聞くは夢の支那部屋鳥の歌。

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蘇州夜曲を沿えて素敵な支那の夜を。


Soshu Yakyoku 蘇州夜曲 1 - 李香蘭 - YouTube

 

2022年6月訪問

 

あの空間にこの身を溶かしたい

近代建築が好きで機会があれば都内や出先で洋館巡りなどをしている。最近は昭和のかほり漂うラブホ訪問が多いが、元々は古き良き時代を重ねたものへの興味というところからきている。

先日京都に訪問し、ずっと気にはなっていたけど行く機会のなかった場所へ行ってきた。


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建物内部には入れなかったが外観と庭園の見学で大満足して帰ってきた。
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このドーマー窓最高…

クゥッ🥺
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耐震などの関係で現在入れずなのでいつか耐震面などクリアして展示を再開するときは必ず行こうと思っている。
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まぁ、すっかり惚れ込んでしまったのです。この建築美に。

調べてみると他にも手掛けた建築物があるそうで、そのうちの1つが現在は結婚式場として使われている場所でした。

えと…結婚式以外の用途は…ない…ですか。

特別見学会とか…ない…

一般開放とかも…ない…ですね…

ん~カフェやレストラン営業とかも…?はぁ、ないですか。

と、いうことはここで挙式を挙げないと入れないんですね。

え~…現実が厳しすぎる!

 

なんていうかさ、30代前半までは『結婚✨』みたいな気持ちもあったんですよ?ですけどね、結婚したいと思ってもこればっかりは1人じゃできないんですよね。そんな気持ちと折り合いをつけて、人と生きるのって難し~という現実を散々受け入れて、周りの友人が結婚していくのをおめでとうと言いながら置いていかれたようで寂しい気持ちに蓋をして、ようやく今ゆんゆん丸とめめちゃん(妹)と穏やかな日々を送っているところですのよ?

ゆんゆん丸と暮らす日々にめちゃくちゃ満足しておりゆんゆん丸のかわいさに独身時代に負った悲しきメモリーたちが浄化されていくわけ。

 

めめちゃん(妹)とも衝突しながら、これは命を分けたさかもツインですら一緒に暮らして揉めたりしんどいときがあるのに、赤の他人と恋愛の気持ちをより大きな感情と絆に変え育んでいくって無理じゃね~?今さら無理じゃね~?そんな忍耐力ないよ。

 

でもさ


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(公式ホームページより↑)

このシャンデリア、床タイルを見たらはわはわしちゃうわけ。

こんなん一生に一度は足を踏み入れこの空間に身を溶かしてみたいわけ。

 

クゥッ…

あたしどーーしたらいいの?

日々苦悩してますわよ。今さら婚カツとかきつい~!知らない人とご飯食べに行くだけで2日間寝込んじゃうわヨ絶対。精神疲労ぱないでしょ。1人でご飯食べる幸せと気楽さを知ってしまったら戻れないわよ😭

それに「私、ラブホ巡りと死んだふりが趣味なんですけどその趣味に理解を示せとは言いませんが口出しはしないでください」的なこと言えないよ…。怖すぎる。ポップに言うしかないかな、死んだふり一緒にしよーぜ!とか。ねぇ。

 

今まで行きたいと思う場所は果敢に飛び込んでいきましたわ…大体の思いどおりに行動してきたけど今回ばかりは難しいかもしれなくて苦悩してます。

 

建築物を諦めればいいじゃんってそんな簡単に諦められるほど安い女じゃなくってよ(なんで威張るんだよ…)

蠍座なので執念がやばいんですよね。はぁ、どうしても入りたい。嘘でもいいから結婚しないと無理だ…ペアーズやろうかな…1回やってみたけど、本当に性に合わなすぎて無理でした。いいねとか値踏みしてんじゃねーよってなるから押せないし押されても困惑だし。

 

うちには白猫の王子さまがいるからね。
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ということで7月、もう1人白黒猫の王子さまを迎える予定です。ゆんゆん丸とうまくやれたらそのままさかも一族にお迎えしますが、どうなるか全く予測できずまずはトライアルで頑張ってみます。

ゆんゆん丸と合わなければ保護猫カフェに戻る形になるのでなんとか…なんとかさかも一族に馴染めるよう祈るのみです。婚カツしてる場合じゃないね。うん、しゃーなししゃーなし。

背中に火をつけろ

 京都には元遊郭の物件で火療という中国の温熱療法が受けられる場所があるというのを以前ツイッターで見かけてずっと行ってみたいと思っていた。

https://twitter.com/akasasimi/status/1312239013340749825?t=YPzLb-vEIHviXRA8uN0dDg&s=09

5月、6月と京都に行く機会ができたので思いきって予約をして念願叶い火療を受けてきたのである。

 

https://ryokan-kaori.com/

予約は電話のみ。意外とあっさり予約がとれた。京都には何度か行っているが橋本に行くのは始めてでシャルマンやホテル富貴に行くときによく使う京阪電車に乗ってワクワクしながら駅を降りた。静かな無人駅で辺りにはコンビニもなくきっと昔は遊郭だったのだろうな、という建物がちらほらと見受けられ歩くのが楽しい場所というのがこの街の印象である。

 駅から徒歩数分。
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橋本の香さんに到着。


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入る前から期待値が高まる建物です。

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おじゃましますと引戸を開けると中から女性が出て来て「火療ね~はじめて?」と聞かれ施術の部屋に案内される。

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このタイルや欄間、鶴の障子細工など美しさが一気に視界に飛び込んできて「は…すご…」くらいしか言えない生き物になってしまった。
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天井の曲線美よ。たまらん!


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2階に上がるとステンドグラスが印象的なお部屋の隣に火療が受けられる部屋がある。今回レトロなものがお好きなKマさんと一緒に行ったので2人同時の火療である。

初回は背中、2回目以降はどこでもできるとのこと。

最初にファイヤーするのはKマさんからとなり上半身は脱衣しうつぶせになってタオルをかけられる。

アルコールをしゃばーっとたらしチャッカマンで点火🔥

めらめらと炎が立ち上がります。f:id:sakamotwin:20220619220024j:image

ずっと燃えたままだと熱いので頃合いを見て濡れタオルを被せて消火を何度か繰り返し漢方オイルをぬってビニールをかけてうつぶせになって休みます。

「2人で来るといいよ、1人が写真とれるネ」とのことで燃えてる姿を写真に収めたければぜひお誘いあわせの上お越しください。

 

次は私の番。

燃えるのどんな感じだろう~とワクワクします。マッサージ全般大好きでやったことないものは挑戦したい、いざ!的な気合いで燃える恐怖心は全くなかった。

 

チチチ、ボッ(火が着く音)

あ~じわじわと暖かくなってく。小学生のころの冬の屋外体育で日差しが暖かい~って感じる感じだ!

あ~熱さが増していく

バッ(濡れタオルがかかる音)

火が消えても温もりはキープされてる。じんわりする~はひ~気持ちいいな!

チチチ、ボッ(火が着く音)

やっぱり日差しの温もり。さっきよりも暖かくて気持ちいい。温泉やサウナ、ストーブとは違う暖かさ。くせになりそう!

 

というのを繰り返し漢方オイルをぬって少し休みます。オイルもいいかおりでリラックスぅ…と思ったら爆睡。そういえば「火療やるとよく眠れるヨ」って言ってたな。オイルのところがヒリヒリと熱を持つけど心地いい~。体のだるさやいやーな重さが抜ける。

 

なんだかんだうとうととして2時間くらい休ませてもらいました。起きて体はすっきり。初めての経験に「面白かった!」という感想が1番にでてきます。

この1ヵ月後、2度目の訪問を果たしますが、今度はお腹に火療をしてもらいました。

「女の人はお腹冷えてる。火療やると生理痛なくなるよ」とのことでやってもらったところ、本当に生理痛がなくなって(普段屯用鎮痛薬2~5回位飲むのが飲まなくていいくらいのレベル)感動しています。

生理痛にお悩みの方(まずは病院に行って疾患の有無を確認、薬などとうまくお付き合いしてそれでもつらい、色んな緩和できるものを試してみたいという状態)は1度試してみてはどうでしょうか。

 

火療受けてみてわかったのですがやはりお腹の辺りだけ皮膚温が低くいつもひんやりしてたのがなくなり冷えは万病の元だわな、と思います。中国の伝統療法っておもしろい。

 

 

治療後は建物の見学をさせてもらいました。

ちなみに火療を受けなくても500円で見学できます。事前に電話しておくとよさそうです。

宿泊もやってるのでそれはいつか泊まりにいきたい。元遊郭の旅館も今や数えるくらいしかないので。


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御手洗いの小便の文字はなかなか大胆でいい。
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これは1階のステンドグラスを2階から見下ろしたところ。
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息を飲む美しさよ。
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こちらは2階のステンドグラス。f:id:sakamotwin:20220619223117j:image

 

もともと橋本には80件ほどの遊郭があったそう。数年前オーナーさんがここを買い取ったけども売りに出されて買い手が着かず解体されてしまったところもあり、本来なら文化財として手厚く保護されてほしいけども難しいよねと話をした。

買い取ったときはボロボロでたくさん直すところあって大変だったヨと話していたが、本当にいい形で今に繋いでくれていると思う。それはあの場所に入って感じればわかるはず。

古き良きを維持するパワーに触れて背中だけではなく心にほんわりと火が灯った。

 

いつか行きたいがまた来るねという場所になり、できれば末永くこのまま未来へ繋いでほしいと埼玉からひっそり願っているのである。

 

 

2022年、5月6月訪問

 

 


新むつ旅館に泊まった話

https://sakamotwin.hatenablog.com/entry/2020/10/30/234948

 

白さぎ荘に泊まった話

https://sakamotwin.hatenablog.com/entry/2019/11/09/002359

ルームイン舞202号室に潜入

しとしとと雨が降るラブホ街はいつもより静かで雨宿りをしたい気持ちが2人の背中をそっと押している気がする。


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ここは大阪京橋、ルームイン舞。
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ホテル舞なのかルームイン舞なのか本名がどちらでも道行くカップルにはきっと「舞」で通じるだろう。


ルームイン舞 (ルームインマイ)|大阪府 大阪市都島区|ハッピーホテル

 

あまり情報がないのと外観の良さに惹かれて入室。


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フロントパネルで部屋を選びフロントで前会計となる。

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部屋番号の下に板みたいのがあって抜くタイプかなと思ったら普通にボタンを押すタイプでした。

 

フロント横にはDVDと漫画の貸し出しコーナーがある。
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毎度時間に限りがありこういうコーナーはスルーしてしまうため次回行くときはのんびり本を選んでみたい。
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フロントを背に階段を上りいざお部屋へ。(もしかしたらエレベーターはないかも…)
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不思議な作りのホテルで訪問の202号室は突き当たりにあった。
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ルームキーの代わりにラミネートされた部屋の紙(?)を渡される。
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ちょっとした廊下を進むとベッドルームとなる。
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赤いスポットライトがひとつあり、それだけにするとカメラが赤を写し出すのに困惑してしまうような色の部屋となる。
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ベッドヘッドのアーチ鏡がかわいらしい。
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ちょっとした本棚があって写真集が2冊置いてあった。 お部屋に本があるっておもしろい。
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左にはスキン自動販売機。なかなか見かけないので出会えてうれしい。
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ベッド横の窓は鏡仕様。
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足元もスタイリッシュな鏡である。
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電子レンジ、冷蔵庫完備です。
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テレビは壁掛け。

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人一人通るのがいいくらいの廊下を抜け水回りへ。

アメニティゾーン。
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黒い洗面ボウルは都会的。

 

浴室証明がピンクなので全体的にピンクになっている。
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バスタブは金色。
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このフォントはたまらない。
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お手洗いの床かわいい。

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さてここで特記しておきたいのが、ルームイン舞のリネンである。

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エメラルドグリーンにピンクの文字のリネン入れ。
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こんな感じでぽすんと置かれている。
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ガウンがまさかのギンガムチェック❗枕カバーとお揃いで!
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この袖口の刺繍のかわいさよ…♥️
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タオルがピンクなのもポイント高い。このリネンセット、販売してほしい…。
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楽しく過ごせるように配慮されていていいホテルだと思う。また来るときは下で漫画をかりてお部屋で読みたい。
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2022年6月訪問

 

ホテルプリンセス(焼津) 18号室に潜入

海沿いの静かな国道を車で走り抜けると白いお城のようなホテルがある。

プリンセスという名のホテルは何件かあるが、今回の訪問は静岡県焼津市のホテルプリンセスです。

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プリンセス

 

個性的なお部屋が揃うこのホテルでどの部屋に入るか決めるのはけっこう悩んだ。回転ベッドのある23号室に入り、せっかくだからとこちらも回転ベッドのある18号室に入室。

https://sakamotwin.hatenablog.com/entry/2022/05/13/161427


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紫色のちょっと急な階段をあがると

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ギラギラと点滅する照明に照らされたベッドがお出迎え。
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普通の照明だとこんな感じ。
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舞台みたいなカーテンが気持ちを昂らせる。普段見かけないものの視覚的な刺激はすごい。
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現役で稼働する回転ベッド。
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年季は入っているはずなのだがよく手入れされているのかとてもいい状態です。
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天井のムーディーカラー鏡。紫色というのがいいアクセントになっている。

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ベッド横にパネルと電話。
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扉の上のアーチ装飾が乙女心をくすぐる。
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もちろん照明だって素晴らしい。
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扉の奥には洗面所とお手洗い。

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アメニティも揃っている。
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洗面所を抜けると長い廊下が出現する。ベッドのうしろにあったカーテンのさらにうしろがこの廊下。
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迷路みたいで愉快である。ラブホのお部屋で廊下があるのは珍しいかな、私はあまり見かけたことないです。岐阜のサンエイトや大阪のホテル富貴にはあったか。

 

さてこれがどこに続くかというと、

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浴室です。
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どこかのバウムクーヘンの箱みたいな柄の浴槽。

廊下との境目がちょっと透けてるん。
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ドアは玉虫色。
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この椅子はどう考えても使用法の正解がわからなかった。寝てみたけど寝るにはちょっと寸足らずな感じ。縁起物なのかな。そう考えることにします。
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タオルはロール状になっていて使うのがもったいなくなるほど整っている。
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ドライヤーは2種類完備。
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窓にはホテルからのメッセージ。f:id:sakamotwin:20220605220400j:image

電子レンジやポットも完備。とにかく過ごしやすい。
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古き良きレトロさを令和にいい形で継いできたお部屋だと思う。

いつの時代も来た人をときめかせてきたであろうこのホテルを好きにならずにはいられないのである。
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2022年3月訪問

千里阪急ホテルに潜入

関西方面には憧れの地というのがいくつかあって、なかなか消化できないうちにいくつもの行きたい場所が増えていく魅惑の地域である。

1970年、大阪万博開催に合わせて開業した千里阪急ホテルも2025年に閉業予定とあり、ここ数年絶対行きたいと夢に見てきた。ちょうど今回の大阪訪問で行けそうだったので予約して念願の訪問を果たした。

 


千里阪急ホテル(大阪)【阪急阪神第一ホテルグループ】千里中央駅のホテル

 

日中の活動が盛り上がり到着は辺りがすっかり暗くなってから。
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静かなフロントでチェックインを済ませカメラとお財布を持ってコンビニへ。

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旅先の夜は好き。知らない街で初夏の夜風が吹いたらもうこれ以上幸せなことはないよと思う。

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ジュースを買って颯爽と来た道を戻る。
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静かなフロント横の階段の赤い絨毯をいつもより丁寧に歩く。

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お部屋は広々としてとても過ごしやすい。
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品のあるお茶セット。
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ユニットバスの青タイルがきれい。
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このまま朝にならなくていいのに。できればずっとこの場所にいる幸福を噛み締めていたいよ。f:id:sakamotwin:20220531232618j:image

 

そうはいっても朝は来る。窓から見える大阪の朝。モノレールが忙しなく走っている。
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館内を散歩。
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しんとした朝の空気が流れる。
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静かでいいな。
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中庭にも出てみようかな。
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新緑に包まれたチャペル。
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そうだ、朝食を食べにいかなきゃ。
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ほっとするよね、和定食。

 


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帰りの時間は着々と近づく。
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名残惜しいけどお別れを。


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できればまた来たい。いや、来よう。
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さよならまた会う日まで。
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2022年5月訪問

ホテル千扇105号室に潜入

ホテル富貴の近くにこれまた昭和の雰囲気を色濃く残したホテル千扇という場所がある。

 


ホテル千扇 

 

営業日は土曜日の13時~18時。時間が合わずなかなか訪問できずにいたが今回の大阪アタックで時間がとれたので訪問した。

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招き猫に招かれて赤い絨毯の階段に惚れ惚れして、フロントで部屋番号を案内してもらう。

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105号室のランプが点滅。
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赤い絨毯の敷かれた荘厳さすら感じる廊下を静かにひたひたと歩いていく。

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部屋札のフォントがとにかくいい。
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部屋に入って石畳というのだろうか、その細やかさに驚かされる。

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丸太の飛び石風みたいな。遊び心があってけんけんぱをしたくなる。

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緑の絨毯は珍しいなと思う。


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このこっくりとした色合いがノスタルジックで、幼少期住んでいたもう取り壊されてない家を思い出す。

 

ソファースペースの奥にベッドルームがあり、こちらも緑を基調としていて落ち着く空間となっている。
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ホテルというよりは連れ込み宿といった方がしっくりくるかも。
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きらびやかな昭和ラブホ以前はこんな感じの宿が多かったのかもしれない。

 

懐かしのブラウン菅テレビ。
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カーテンに隠れているのは素敵な窓。
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懐かしい三洋の冷蔵庫。
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母が「三洋は家事をする女性の手が荒れないよう洗濯機を開発した」と得意気に話し、三洋電気の洗濯機を使っていた。1970年の大阪万博で有名な人間洗濯機も三洋電気のものである。輝かしい時代を経て今ここにひっそりと時代の忘れ物のようにも思われる。

 

 

洗面所はコンパクトだがハンドソープなど必要なものはきちんとある。
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そしてこの浴室。
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このタイルの美しさは圧巻。
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文化財として保護してほしいくらい浴室の美が完成されている。
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小さな窓から外を覗くと

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困り顔の猫ちゃんがいた。かわいい。

 

お手洗いは
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和式です。
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気がついたら18時になっており慌てて退室の準備をする。

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時間の流れが分からなくなる穏やかな午後を過ごした。

 

他のお客さんがいなかったので共有部を撮影させてもらう。
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厳かな空気が漂い深い赤に吸い込まれてしまいそうな不思議な階段。この重厚感は博物館とか歴史的建築物のレベル。誰かここの建築士を呼んでくれないか…表彰したいので…(良すぎて発狂している)

 

どうしてもここはまた行きたい。執着してしまうほどの魅力のあるホテル千扇。

 

2022年5月訪問