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さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

北の大地が仕掛けてくる 4日目最終日

稚内の朝は完全に冬だった。曇り空に小雨が混じり石油ストーブのかおりが漂う。

 

食堂に下り朝食をとる。今日の午後には飛行機に乗って東京に帰るので荷造りをしっかりする。こちらは10℃くらいしかないのに東京は25℃近くになるという。ダウンコートの下は半袖ワンピースのつもりでいたけどもあまりにも寒いのでババシャツを着るというとんちんかんな格好をすることになった。今日も今日とて北の大地が仕掛けてくる。気温差の仕掛けは答えを出すのが難しい。

 

 

午前中の観光は宗谷岬まで。いよいよ最北端。途中あ、ここが最北端のマックだね、とか最北端のカーブスだねとか言いながら来た。稚内の町を抜けると本当に何もないというか、海から空までグレーの同じ色が続き、季節柄も相まって生き生きしている色がひとつもなかった。
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どんよりとした草木と空が延々と続きこのまま死後の世界に行ってしまいそうな気がした。よく絶景なんか見れば天国みたいともてはやすが、私はこの道のほうが死んだあと行く場所に相応しい気がする。

 

↓こちらは9月に行ったら上高地。天国みたいといつも思う。
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30分ほど車を走らせて宗谷岬に到着。
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これが最北端かぁ〜!

と達成感に包まれる。最果ての地に来たときのこの高揚感。きっと人生でこの体験はずっと輝き続けると思う。

 

はい記念撮影(撮影那部さん)ババシャツでてる。
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海風がべらぼうに冷たく肌をガンガンさしてくる。

けど撮らずにはいられないよね、火曜サスペンスごっこ

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旅のしめのツーショットがこれである。いい女子旅をしているでしょう。

 

小高い丘の上に灯台があるのでそちらにも。
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階段で息切れ。さすが最北端。酸素薄い(薄いわけない)
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旧海軍望楼。
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こんな果の地にも戦争遺跡があるとは。f:id:sakamotwin:20221030205429j:image

中もちらっと。

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豊かな時代になるまでにどれだけの犠牲があったのだろうか。平和をただただ祈るのみである。f:id:sakamotwin:20221030205718j:image

灯台は中には入れないので外観のみ。

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夕方かと思うような暗さですがまだ午前中です。11時。

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ゆっくり観光したいところですが、寒さと飛行機の時間の関係でここらで終了。

 

4日間お世話になったレンタカーともそろそろお別れ。旭川からよく来たね。ガソリンはまだあるけとだいぶ使った。途中ガス欠にならなくてよかった。ガソリン足りてよかった。
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お互いの功労を称える。よく来たねと。

行きたいラブホとか、閉業したラブホへの思いとか、色んな話をした。那部さんとは青森のナポレオンに行ったらときからの付き合いでまだ2年ほどしか経っていない仲なのだけど同じ気持ちでこの旅に挑めてトラブルなく全行程終了したのはすごいよなとしみじみ思う。

ここで那部さんは稚内から札幌に向かうとのことで稚内駅周辺で解散となる。

 

 

稚内の町まで戻る。

寒い時期のお出かけに水筒に熱々の飲み物を入れて持ち歩くようにしており、最終日も熱々のミルクティーを入れて宗谷岬観光が終わったあと飲んでいた。これがあると冷えが随分和らぐので御婦人必須アイテムなんですよ。

まぁそれを蓋をしめはぐって盛大にこぼしましてね。財布入れてるサコッシュベッタベタですわ。f:id:sakamotwin:20221030211354j:image

あぁ〜こぼれてるぅぅ!

あぁ〜那部さんまた!気をつけて帰ってね!ありがとう!

え、空港までのナビ入んない!早く行かなきゃ!とテンパってしまい別れを惜しむ間もなかったですね。

 

稚内空港はエメラルドグリーンのいい色をしていた。

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レトロフューチャーチック。
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人もまばらだけど小さな空港に羽田行きの便はお昼の1便だけとなると出発前はそこそこ混む。f:id:sakamotwin:20221030212619j:image

売店でおにぎりでも買ってお昼にしようと思ったらお弁当もパンもおにぎりもなかった。

レストランもあるけども外まで並んでいて絶望した。

お昼…どうしよう。なにか食べなきゃ…

と悩んでいたら冷凍のおこわが売っていたのでそれを買い電子レンジで温めてもらってなんとか昼食をとることができた。稚内空港でお昼をとろうと考えている人は要注意です。

 

フライトまでの時間はだいぶ忙しなかったですが、無事に搭乗し帰路へ。
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多少は揺れたけども無事羽田についたときは「終わった‥」と達成感で燃え尽きたという。

私が羽田につく頃那部さんはまだバスに揺られていたそう。飛行機が早いのか北海道がでかすぎるのか。。

 

帰宅後。

つきちゃん。
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ゆんゆん丸ちゃん。
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めめちゃん。お留守ありがとう。猫ちゃんたちが元気でなにより。やはり家はいい。

 

4日間、本州では見られない景色がたくさんあり様々な感情に浸った。こんな旅はもう2度どないだろうと思うほどスケールの大きさや自然の偉大さに圧倒された。また来たいと思うほど好きになった土地だけどそう簡単には行けないというのがド級遠距離恋愛みたいでハマりそうです。何が1番良かったか、挙げるのは難しいけど1つ選ぶとしたら

このホテルかな。
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いや全部どの瞬間も美しかったよ。仕掛けられたら愛するしかないもの。

 

 

 

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3日目

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