ここから先は私のペースで失礼いたします

さかもツインの健康で文化的なようでそうでもない生活をお送りいたします

潜入シリーズ

ホテルニューアカオに潜入

2021年に休業したホテルニューアカオが2023年夏に再開するというニュースが目に入りとても喜ばしい気持ちになった。 閉業が決まりATAMI ART GRANTというアート展示を見に行った際、建物の壮大さと豪華さに心打たれ営業再開したら必ず宿泊しに行くと決めてい…

ホテルOZ 209号室に潜入

雪国の昭和ラブホは独特の世界観を持っていると思っている。しんしんと終わりの見えない降雪から逃れてひとときの楽園である必要があるのではないか、そんなことを考えながら関東では26℃あった平日から一変最高気温が8℃の八戸から車を走らせていた。 向かう…

アルサロ ふうりゅうに潜入

昭和の贅を尽くしたゴージャスな世界観が好きだ。煌めくシャンデリア、深い色味の絨毯、飴色の光に照らされてどこかノスタルジックな気持ちになる空間に身を溶かして生きる糧を得ている。 キャバレーというものは行ったことがなかった。男性の行くお店という…

サンハトヤに潜入

伊東に行くならハトヤ、ハトヤに決めたのあのメロディが思い出されたらハトヤホテルに泊まりに行く時期だと思います。 今年の5月にハトヤホテルに宿泊し、とても良かったので姉妹店のサンハトヤも泊まりに行きたいと思っていたので伊東に再訪しました。 ハト…

赤いくつ 507号室に潜入

例えば1部屋自由にデザインしてときめく夜となるようラブホテルを作ってくださいと言われたらあなたはどんな部屋をつくりますか? 丸いベッド?レースのカーテン、淫靡なのかラグジュアリーなのか、色んな部屋ができると思います。その中で階段を上がりベッ…

赤いくつ 501号室に潜入

噂には見聞きしていたが実際にそれを見るのは初めてでそのときの気分の高揚はなかなかに言い表せない。 ホテル赤いくつ、501号室の2ベッド。部屋の定員は4名。特別室という名にふさわしい特別な空間である。 赤いくつ (アカイクツ)|宮城県 大崎市|ハッピー…

ホテルグリーンバスティーユに潜入

ラブホ遠征に行くとき1番不安なのはお目当ての部屋が空いているかということ。 移動の道中を『行きたい部屋が空いていますように』と祈りながら向かうのである。我々が好む昭和ラブホは基本的には新しいラブホよりもお客さんが少ない場所もある。比較的スム…

ファンタジア 16号室宇宙の恋に潜入

昭和ラブホのお部屋のテーマは様々あり、馬車やお城のような外観でお姫様気分にさせてくれる場所、回るベッドで非日常エンターテイメントを味わえる場所など様々あるのがおもしろい。 熱海のファンタジアは個性豊かなテーマのお部屋があり全部屋制覇したくな…

ホテル富貴206号室に潜入

好きな色はと聞かれたら真っ先にピンクと答えるほどピンクが好きで、鞄の中の持ち物全てをピンクにしていた時期もありました。気持ち悪いと言われてある程度加減するようになりましたが。 大阪京橋にあるホテル富貴さん。 http://www.hotelfuki.jp/room.html…

プラザホテル25号室に潜入

利便性から北千住に行くことがしばしばあるのだが、飲み屋が立ち並ぶ割にはラブホテルが少ない街だと思っている。 先日久しぶりに高校の同級生と飲みに行く機会があり、仕事帰りの病院の匂いとか持って行きたくないなという気持ちからラブホに寄ってひとっ風…

ハトヤホテルに潜入〜後編〜

ハトヤホテル宿泊記後編です。 前編はこちらから↓ ハトヤホテルに潜入〜前編〜 - ここから先は私のペースで失礼いたします 日が暮れ始め色の移ろいをじっと見つめていると夕食の時間。 シアター会場へ向かいます。 席に案内されるともう大体の食事は用意して…

ハトヤホテルに潜入〜前編〜

伊東に行くならハトヤ、ハトヤに決めたという歌は昭和生れの関東民には聞き慣れたものだと思う。あのCMを見て育った私はハトヤホテルに行ってみたいと子ども心に思ったが、我が家の旅行と言えば『ペンション、民宿、登山』だったので一度も連れて行ってもら…

ファンタジア 大奥に潜入

昭和ラブホテルに求めるものはきっと人それぞれだとは思うけど私は『世界観』というものを求めている。 熱海にあるファンタジアというラブホは世界観が作り込まれていてどのお部屋も見応えがある。乙女心が震えるロマンチックな城だと思っている。 ホテル フ…

REDISY 回転ベッドのお部屋に潜入

ラブホのフロントパネルを見て部屋を選ぶ瞬間は、ドーナツ屋で一つだけドーナツを選ぶ時間にも似ている。一つだけしか選択できないという難題がいつも我々をときめかせながら苦しめる。 大阪京橋にあるホテルREDISY。スペースシャトルのお部屋があると伺いや…

ホテルプレジデント202号室に潜入

訪室して第一声が「スリッパ遠っ」だった。 こういうところが昭和ラブホのおもしろいところだと思っている。 ここは長野県にあるホテルプレジデント202号室。 ちょっとレトロなアーケードを抜けてラブホテルがあるとは思えない街並を歩き進めると現れるプレ…

さよならルビノ京都堀川

世の中には星の数ほど煌めくホテルがあって、静かに消えゆく運命ならその煌めきを知らないほうが良かったかもしれないと思うことすらある。 ホテルルビノ京都堀川。3/31を持って閉館されるとのことで見ておきたい煌めきだなと思って慌てて訪問してきた。 営…

ホテルカレン512号室に潜入

スタイリッシュな車のベッドで素敵なドライブ気分、というコンセプトがあったかなかったか。 大阪には不思議なベッドのラブホテルが多いと思う。 ホテルカレンもそのひとつ。 今どきにリニューアルされつつも、おもしろい部分は引き継いでいるホテルだと思う…

きんせ旅館に宿泊

京都の街並みはどこも趣があり駅を降りた瞬間に京都に来たんだなという喜びで胸がいっぱいになる。 京都駅から少し離れた場所にきんせ旅館という元揚屋の建築物がある。 きんせ旅館 (@kinseryokan) / Twitter 京都駅からタクシーで向かう途中運転手さんが「…

ホテル富貴405号室に潜入

大阪京橋駅から少し歩くときらびやかなネオンの中にきらびやかな昭和旅行ができるホテルがある。 ホテル富貴は何度か訪問しているが来るたびに「はぁ」と歓喜のため息が出る場所だ。 ホテル富貴 今回の訪問は405号室。 前回訪問した406号室の隣である。 ホテ…

スカイラーク15号室に潜入

空が大きく広がるだけの世界にぽつんと小さなお城があった。 城の名はスカイラーク、北海道にあるラブホテルである。 全6室の小さなホテル。道中は街灯もない緩やかな道がひたすら続き他に走る車もなかったので本当にここにホテルがあるのかと不安になった。…

ホテル富貴306号室に潜入

気持ちが重ための女なので好きなものや場所には重たいと言われそうなほど好きになってしまうことがある。 ホテル富貴もその1つで何度訪れても毎度好きが溢れて目が輝いてしまう。暗い話題が多いこのご時世にあいも変わらず輝き、かじかんだ心をそっとほぐし…

北の大地が仕掛けてくる 4日目最終日

稚内の朝は完全に冬だった。曇り空に小雨が混じり石油ストーブのかおりが漂う。 食堂に下り朝食をとる。今日の午後には飛行機に乗って東京に帰るので荷造りをしっかりする。こちらは10℃くらいしかないのに東京は25℃近くになるという。ダウンコートの下は半袖…

北の大地が仕掛けてくる 3日目

北海道の旅も折り返し地点。 3日目は稚内までの長距離ドライブ。普段そんなに車を運転しない身としては朝から緊張感に包まれていた。 昨日と同じようにラブホに泊まった那部さんを迎えに行き、いよいよ出発である。 〚ちょっと稚内まで〛 ざっと170㌔はある…

北の大地が仕掛けてくる 2日目

朝起きると薄ら曇の空だった。どんよりとはまた違う、水曜どうでしょうでノルウェーあたりを走っていた時期にやっていたフィヨルドの恋人のときのような色で北国に来たという実感が湧いてきた。 朝食会場に塩辛があったのでそれでもりもりご飯を食べ支度する…

北の大地が仕掛けてくる 1日目

言葉にすると叶うこともあるというのならこの旅はまるでそれだった。 私は最北端の土地に興味があった。暖かい気候の地域の陽気さより、寒い地域の気を張って生きないと自然に負けてしまうあのシンとした空気に寂しさとたくましさが入り混じった雰囲気が好き…

ホテルふじ201号室に潜入

北へ北へと車を走らせ日本海が見えてくる頃に突然現れる最果て地のホテルふじ。 ホテル ふじ (フジ)|北海道 稚内市|ハッピーホテル カーナビで目的地と設定しないと気づかないような静かな場所にある。日本海を目の前に佇み、船がホテル前にあるのになんの…

赤い風船103号室に潜入

クリスマスに天の川が流れるとしたらきっとこんな色だと思う。そんなイルミネーションのお部屋、ホテル赤い風船103号室。 https://happyhotel.jp/hotels/600362 HPでは赤い風船怪盗ルビーと出てくるのが、道を挟んで赤い風船と怪盗ルビーにわかれている戸建…

翁美家旅館に潜入

2022年夏も駒込の江戸駒や錦糸町の明日香村が閉業という知らせを聞き、古き良き空間のひとつの時代の終わりに立ち会っているのだと寂しさと焦燥感で頭がごちゃごちゃになった。できれば形そのまま残ってほしいものだが時代の流れを考えれば難しいことくらい…

ホテル湖城閉業に寄せて

三重県の桑名に湖城というラブホテルがあった。2022年1月に閉業の知らせがありTwitterでは昭和ラブホが好きな人たちが困惑していた。 私も閉業前に一目見たいと思っていたのだが都合がつかず途方にくれていた。詳細は省くが縁あって閉業後解体前の湖城を見せ…

ホテル Q&P 208号室に潜入

大きな声では言えないが、独り占めしたい遊び場というのがある。誰の目にも触れずに気の済むまで遊びたい。大人なのでその願望を忘れたふりして生きていけるけど大人だからこそたまには羽目を外したほうがいい。メリーゴーランドに乗ってしばらくはしゃいで…